ja

英語の電話対応54フレーズ:受け方・かけ方と聞き取れないときの対処

英語の電話、この一言から。一般的な電話の図と、もう一度言ってほしいと頼む英文

英語の電話は、受けるなら “Haruka speaking.”(遥です)、かけるなら “This is Haruka.”(遥と申します)から始め、用件を伝え、取り次ぎか伝言へ進み、最後に内容を確認してお礼を言います。聞き取れなければ “Could you say that again, please?”(もう一度おっしゃっていただけますか)で止め、名前は綴り、番号は一桁ずつ確認してください。

価格・納期・条件を話し合う予定があるなら、英語の交渉・商談で段階ごとの一文を自社用に直し、相手に押し返された時の返事も会議前に練習できます。

編集部は、電話用の長い挨拶より「名乗る・相手を呼ぶ・聞き返す・伝言を受ける・終える」の5つを先に覚えることを勧めます。 用件が分からないまま流暢に相槌を打つより、分からない箇所を明確にして確認するほうが、電話でやるべき仕事に近いからです。下の表現はすべて覚える一覧ではなく、次の電話に必要な一言を選ぶために使ってください。

複数人の打ち合わせでも聞き返しを使いたいなら、英語の会議で参加者が使う4場面で、話に入る一文と次の行動の確認を練習できます。

1.英語の電話は「次に何をするか」で一言を選ぶ

電話を受ける側は、最初に窓口を示し、相手が誰と何を話したいかを聞きます。かける側は、名前と用件を早めに出します。担当者と話せるなら取り次ぎへ、話せないなら伝言や折り返しへ進みます。聞き返しは途中のどの段階にも入れられます。「聞き返すまで会話を終わらせられない」という別の段階ではありません。

電話の流れ。名乗る、用件、取り次ぎまたは伝言、内容確認、お礼。聞き返しはどの段階でも使えます。
英文を探す前に、次の行動を決めます。分からない箇所は、その場で確認します。

最初の5つは、自分の立場に合わせて用意しましょう。社名と名前は練習用の架空例です。仕事の電話では、勤務先が決めた名乗り方や取り次ぎの運用を使います。

役目 最初の一言 日本語
名乗る Hello, this is Haruka from Maple Studio. メイプルスタジオの遥と申します
相手を呼ぶ Could I speak to Alex, please? アレックスさんとお話しできますか
聞き返す Could you say that again, please? もう一度おっしゃっていただけますか
伝言を受ける Can I take a message? 伝言を承りましょうか
終える Thank you for your help. Goodbye. ご対応ありがとうございます。失礼します

丁寧さは「カジュアル・中立・丁寧」の目安を付けています。声、関係、職場によって印象は変わるため、順位や合否ではありません。Cambridgeの文法資料では、依頼の could は can より丁寧と説明されていますが、can が失礼という意味ではありません。Can, could or may?。

2.流れ別の54フレーズ:自分が使う場面だけ選ぶ

電話を受ける:窓口と自分を伝える

会社の電話では「社名 → 名前 → 用件を聞く」で始めると、かけた側が宛先を確認できます。個人の電話では “Hello?” だけで出て、相手を確かめることもできます。日本語の「いつもお世話になっております」を一語ずつ英語に置き換える必要はありません。

受けるときの7表現:訳・場面・丁寧さ
英語 日本語訳 使う場面 丁寧さ
1. Hello? もしもし? 個人の電話に出る 中立
2. Maple Studio, Haruka speaking. メイプルスタジオの遥です 会社の窓口を名乗る 中立
3. Good morning, Maple Studio. おはようございます。メイプルスタジオです 午前の仕事の電話 中立
4. How can I help you? どのようなご用件ですか 用件を聞く 中立
5. May I ask who’s calling, please? どちら様か伺えますか 相手がまだ名乗っていない 丁寧
6. Could I have your name, please? お名前を教えていただけますか 名前を確認する 丁寧
7. Speaking. 私です 呼ばれた名前が自分だった 中立

名前を聞かれている場面なら “Speaking.” は短い返答として使えます。初めて電話に出る冒頭をこの一語で済ませるのではなく、“Could I speak to Haruka?”(遥さんと話せますか)への返答として練習しましょう。

電話をかける:名乗ってから用件へ

冒頭を暗記するなら “This is … from …” と “I’m calling about …” を一組にします。「英語が苦手です」と長く説明する前に、誰が何のためにかけたかを伝えるのが編集部の勧めです。予約なら予約、日程変更なら変更と、用件を一つに絞りましょう。

かけるときの8表現:相手を呼ぶ・用件・予約
英語 日本語訳 使う場面 丁寧さ
8. Hello, this is Haruka from Maple Studio. メイプルスタジオの遥と申します 名前と所属を伝える 中立
9. Could I speak to Alex, please? アレックスさんとお話しできますか 担当者を呼ぶ 丁寧
10. Is Alex there? アレックスはいますか 親しい相手を呼ぶ カジュアル
11. I’m calling about tomorrow’s delivery. 明日の配送についてお電話しています 用件を伝える 中立
12. Is now a good time to talk? 今、お話ししても大丈夫ですか 相手の都合を確認する 中立
13. I’d like to make an appointment. 予約を取りたいのですが 予約を申し込む 中立
14. I’d like to change my reservation. 予約を変更したいのですが 既存の予約を変更する 中立
15. Could you put me through to the sales team, please? 営業部につないでいただけますか 担当部署へつないでもらう 丁寧

予約には日付、人数、時間を加えます。“For six people, at seven p.m.”(6人で、午後7時です)のように、数字が何を指すかまで言ってください。人名を対面で伝える練習は英語の自己紹介に分け、ここでは電話の用件へすぐ進みます。

取り次ぐ・保留にする:待つ理由も短く伝える

待たせるときは、無言で保留にせず、確認するのか転送するのかを言います。戻ったらお礼を添えます。長くかかりそうなら、伝言を受けるなど次の方法を提案してください。担当者につながるか未確認なのに「必ずつなぎます」と約束しないようにします。

取り次ぎ・保留の7表現
英語 日本語訳 使う場面 丁寧さ
16. One moment, please. 少々お待ちください 短い確認の前 中立
17. Could you hold for a moment, please? 少しお待ちいただけますか 保留を依頼する 丁寧
18. I’ll check if Alex is available. アレックスが対応できるか確認します 担当者の状況を確かめる 中立
19. I’ll put you through to Alex. アレックスにつなぎます 転送できることを確認した 中立
20. I’ll transfer your call to the sales team. 営業部へお電話を転送します 部署へ転送する 中立
21. Thank you for holding. お待ちいただきありがとうございます 保留から戻る 中立
22. I’m sorry, Alex isn’t available right now. 申し訳ありませんが、今アレックスは対応できません つなげなかった 中立

Cambridgeの電話の教材では、相手を呼ぶ、待ってもらう、取り次ぐ、不在時に伝言を提案する一連のやり取りを確認できます。表はその機能を、自分の電話で選びやすく整理した編集例です。

不在・伝言:誰が、何を、いつ行うか残す

戻る時刻が分からなければ分からないと伝えます。「戻ったらすぐ折り返します」と本人の都合まで保証するより、「折り返すよう伝えます」と自分ができる行動を述べましょう。伝言は、宛先・発信者・用件・連絡先・期限が分かる形で残します。

不在・伝言の9表現:受ける側とかける側
英語 日本語訳 使う場面 丁寧さ
23. Alex is in a meeting at the moment. アレックスはただいま会議中です 確認済みの状況を伝える 中立
24. I’m afraid Alex is out of the office today. あいにくアレックスは本日不在です 不在をやわらかく伝える 丁寧
25. I’m not sure when Alex will be back. いつ戻るかは分かりません 戻る予定が不明 中立
26. Can I take a message? 伝言を承りましょうか 受ける側が提案する 中立
27. Would you like to leave a message? 伝言を残されますか 受ける側が相手の希望を聞く 丁寧
28. Could I leave a message, please? 伝言をお願いできますか かける側が頼む 丁寧
29. Could you ask Alex to call me back? アレックスに折り返すよう伝えていただけますか かける側が折り返しを依頼する 丁寧
30. Could I have your number, please? お電話番号を教えていただけますか 折り返し先を聞く 丁寧
31. I’ll give Alex your message. アレックスに伝言を渡します 受ける側が引き継ぎを確認する 中立

“take” は受ける側、“leave” は残す側と役割を分けて覚えます。不在の理由を詳しく説明する必要がなければ “isn’t available” で足ります。相手が求めていない個人の事情まで付け加えるより、連絡できる方法を案内してください。

3.聞き取れないときは、全体を繰り返してもらうだけで終えない

編集部は「一度聞き返す → 不明な部分を絞る → 綴り・数字で確認 → 復唱」を勧めます。 何度も同じ長い文を繰り返してもらうより、“your name”(名前)や “the last two digits”(最後の2桁)まで対象を絞ると、確認すべきことがはっきりします。回数に絶対の決まりはありません。

聞き取れないときは原因を分けます。速いならゆっくり、名前なら綴り、番号なら一桁ずつ。最後に復唱し、必要ならメールで確認します。
もう一度聞く、部分を絞る、形を変える、復唱する。聞き返しも電話の仕事の一部です。

まず、聞こえなかったのか意味が分からないのかを分ける

音が小さいなら大きく、速いならゆっくり、回線が途切れるならつなぎ直すなど、原因に合う依頼を出します。英単語の意味が分からないときは、大きな声で繰り返してもらっても解決しないので、別の言い方を頼みます。

聞き返し・回線トラブルの8表現
英語 日本語訳 使う場面 丁寧さ
32. Sorry, I didn’t catch that. すみません、聞き取れませんでした 言われた内容を聞き逃した 中立
33. Could you say that again, please? もう一度おっしゃっていただけますか 繰り返しを頼む 丁寧
34. Could you speak a little more slowly, please? 少しゆっくり話していただけますか 速くて追えない 丁寧
35. Could you speak up a little, please? 少し大きな声で話していただけますか 音量が小さい 丁寧
36. I didn’t catch the last part. 最後の部分が聞き取れませんでした 分からない範囲を絞る 中立
37. Could you explain that in another way? 別の言い方で説明していただけますか 音は聞こえたが意味が分からない 丁寧
38. You’re breaking up. 声が途切れています 回線の音が断続的 中立
39. The connection is bad. Could I call you back? 回線が悪いようです。かけ直してもよいですか 接続を変えて試したい 丁寧

“catch” には、言われたことを聞き取る意味があります。“speak up” は声を大きくすることで、「ゆっくり」とは別の依頼です。Cambridge catch、speak up。

名前とメールは綴り、番号は一桁ずつ

たとえば Lee か Leigh か分からない場合、音を想像して入力せず、綴りを頼みます。B と D のように文字自体も曖昧なら “B as in Ben?”(BenのBですか)と補います。これは一般の単語を補助に使う編集例で、全員が同じ単語を知っている前提にはしません。相手に通じなければ別の単語や文字表記を使ってください。

綴り・数字・内容確認の9表現
英語 日本語訳 使う場面 丁寧さ
40. Could you spell your name, please? お名前の綴りを教えていただけますか 人名・名字を確認する 丁寧
41. Is that B as in Ben? BenのBですか 文字を取り違えそうなとき 中立
42. Could you say the number one digit at a time? 番号を一桁ずつ言っていただけますか 数字の列を確認する 丁寧
43. Was that fifteen or fifty? 15ですか、それとも50ですか 聞こえた二つの候補を確認する 中立
44. Could you repeat the last two digits, please? 最後の2桁をもう一度お願いします 不明な桁だけを聞く 丁寧
45. Let me read that back to you. 復唱して確認します 名前・番号・用件を読み返す 中立
46. Just to confirm, that’s Friday at three p.m., right? 確認ですが、金曜の午後3時ですね 日時を確かめる 中立
47. Which time zone is that? どのタイムゾーンですか 相手の地域が異なる 中立
48. Could you email me the details, please? 詳細をメールで送っていただけますか 書いた内容でも確認したい 丁寧

名前を一文字ずつ言い、確認するやり取りはBritish Councilの名前の綴りの教材で聞けます。同じ文字が続く “double E” も出てきますが、慣れない間は “E, E” と個別に確認して構いません。

番号・日時・メールを読み返す具体例

練習用番号 “202-555-0146” なら “two zero two / five five five / zero one four six” と区切ります。番号のゼロを “oh” と言う人もいますが、編集部は最初の練習では zero を使うことを勧めます。相手が oh と言ったら、数字の0かを確かめて記録してください。この番号は台本用の例で、実際の連絡先ではありません。

15と50に迷ったら、まず上の二択で聞きます。まだ曖昧なら “One five?”(1、5ですか)と桁を確かめます。日時は “Friday, October ninth, at three p.m., Tokyo time”(10月9日金曜日、東京時間の午後3時)まで具体化します。「今週」「午後」だけでメモを終えないでください。

メールの練習例 “[email protected]” は “alex dot lee at example dot com” と読めます。dot はピリオド、at は @、hyphen はハイフン、underscore は下線です。名前の綴りと記号を確かめた後で、アドレス全体を復唱します。読み上げだけで不安が残る場合は、既知の連絡経路で文字として確認しましょう。

数字の意味も一緒に確認します。British Councilの予約教材では、人数の6が6時と受け取られ、言い直して修正する例があります。「音を聞き取れた」と「何の数字か分かった」は別です。

聞き返しても解決しなければ、メールか引き継ぎへ

二度目も肝心の情報が曖昧なら、同じやり取りを続けるより、確認の方法を変えるのが編集部の判断です。 回数は練習上の目安で、二回を超えたら失礼という意味ではありません。名前や注文番号は綴り、金額や納期はメール、判断が必要な用件は担当者への引き継ぎと、目的に合わせて選びます。

メールを頼んだら、どこに送るか、受け取った後は誰が何をするかも決めます。自分が対応できない内容なら、分かった範囲と未確認の点を分けて担当者へ渡してください。「全部聞き取れたことにして切る」は、練習の成功には数えません。英語のリスニングの練習は基礎練習に使い、今かかっている電話では確認を優先します。

電話を終える:用件を確かめ、お礼から挨拶へ

終了前は、次の行動と必要な日時を一文で確認します。受けた側のお礼とかけた側のお礼を選び、最後に “Goodbye.” または “Bye.” を添えます。日本語の「失礼します」を文字どおり英語にする必要はありません。

終えるときの6表現
英語 日本語訳 使う場面 丁寧さ
49. Is there anything else I can help you with? ほかに何かございますか 受ける側が残りの用件を聞く 中立
50. That’s all, thank you. 以上です。ありがとうございます かける側が用件の終了を伝える 中立
51. Thank you for calling. お電話ありがとうございました 受けた電話へのお礼 中立
52. Thank you for your help. Goodbye. ご対応ありがとうございます。失礼します 手伝ってもらった電話を終える 中立
53. I’ll send you an email to confirm. 確認のメールを送ります 自分ができる次の行動を伝える 中立
54. Thanks. Talk to you later. Bye. ありがとう。またね 親しい相手との電話を終える カジュアル

4.直訳や強すぎる言い方を、確認の言葉に直す

以下は「どの場面でも絶対に使わない英語」の一覧ではありません。電話の名乗り方、依頼の形、聞こえない原因を確かめ、初対面の仕事の電話で選びやすい言い方へ直す例です。

用法を確かめた5つの直し方と、その理由
迷いやすい言い方 この場面で選ぶ言い方 理由・確認先
名乗るための “I am Haruka.” “This is Haruka.” 電話の相手に誰かを示す定型は this is など。I am が自己紹介全般で誤りなのではない。Cambridge Telephoning
“May you repeat that?” “Could you repeat that, please?” 相手への依頼は can/could。許可を求める May I と混ぜない。Cambridge can/could
“Repeat!” / “Wait!” “Could you say that again, please?” / “One moment, please.” 裸の命令形は強い直接性がある。距離のある相手には依頼や電話の定型を選ぶ。Cambridge Politeness
ゆっくり話してほしいのに “Speak up.” “Could you speak more slowly, please?” speak up は声量を上げること。速さと音量を分ける。Cambridge speak up
受ける側なのに “Can I leave a message?” “Can I take a message?” leave は発信者が残す、take は応対者が受ける。役割を逆にしない。Cambridge Telephoning

“Can you …?” を一律に失礼と扱ったり、“please” を付ければどんな語調でも丁寧になると考えたりしないでください。文字で形を確かめたら、実際の音声と会話相手の受け取り方も確認します。日本語の敬語を長く翻訳するより、相手が答えられる依頼を一つずつ出すのが編集部の方針です。

5.遥さんが取引先の電話を受け、伝言を残す

架空の例です。メイプルスタジオの遥さんに、取引先のアレックス・リーさんが電話してきました。担当のミナさんは会議中。遥さんの目標は「すべてを完璧に聞く」ではなく、「明日の配送について折り返してほしいという伝言を、確認した連絡先と一緒に渡す」です。

遥さんの伝言メモ。ミナ宛、発信者アレックス・リー、明日の配送の件、折り返し番号202-555-0146。本人の折り返し時刻は約束していません。
台本のゴールは、このメモを残すこと。聞き取れていない情報を推測して埋めません。
短い電話台本:日本語と一緒に練習する
話す人 英語 日本語
遥 Maple Studio, Haruka speaking. How can I help you? メイプルスタジオの遥です。ご用件を伺います
Alex Hello, this is Alex Lee. Could I speak to Mina, please? アレックス・リーです。ミナさんと話せますか
遥 I’m sorry, Mina is in a meeting. Can I take a message? ミナは会議中です。伝言を承りましょうか
Alex Yes, please ask Mina to call me back about tomorrow’s delivery. 明日の配送について折り返すよう伝えてください
遥 Could you say that again, please? もう一度おっしゃっていただけますか
Alex Tomorrow’s delivery. Could Mina call me back? 明日の配送です。ミナさんに折り返してほしいのです
遥 Of course. Could you spell your name, please? 承知しました。お名前の綴りをお願いします
Alex Alex Lee. A-L-E-X, L-E-E. アレックス・リー。A、L、E、X、L、E、Eです
遥 Thank you. Could I have your number, please? ありがとうございます。お電話番号をお願いします
Alex Two zero two, five five five, zero one four six. 202、555、0146です
遥 Let me read that back: 202-555-0146. A message for Mina about tomorrow’s delivery. Is that right? 復唱します。202-555-0146。ミナ宛に明日の配送の件ですね
Alex That’s right. Thank you. そのとおりです。ありがとう
遥 I’ll give Mina your message. Thank you for calling. Goodbye. ミナに伝言を渡します。お電話ありがとうございました。失礼します

遥さんは配送の詳細を解決せず、担当者に渡すための用件と連絡先を確認しました。折り返し期限が必要な電話なら、“When would you like Mina to call you back?”(いつ折り返しをご希望ですか)を足し、担当者が対応できるかは別途確かめます。この台本の短さは、すべての仕事の電話が短く済むという意味ではありません。

次は遥さんの返答を隠し、Alexの発言を読んで、名乗り・伝言・聞き返し・綴り確認のどれが必要かを決めて言います。表の順番を丸暗記したら、相手の名字、担当者、用件を一つずつ変えてください。台本と違う返答でも、役目が合い、相手に伝われば練習になります。

6.電話の前に、一言を聞いてから声に出す

手順1:困った場面で使う3文を聞く

下の3本は、SpeakGainのAI音声「Deep-voiced Viking」で生成した練習音声です。まず文字を見ずに聞き、「繰り返し」「綴り」「伝言」のどの役目かを言ってみます。次に英文を開いて聞き、同じ一文を声に出します。速く言うより、相手に頼む内容が途中で消えないことを優先してください。

Could you say that again, please?(もう一度おっしゃっていただけますか)

聞き返しの音声をダウンロード

Could you spell your name, please?(お名前の綴りを教えていただけますか)

綴り確認の音声をダウンロード

Can I take a message?(伝言を承りましょうか)

伝言の音声をダウンロード

手順2:自分の電話に必要な一文を保存する

自分の弱い場面が名前の確認なら綴りの文、担当者が不在なら伝言の文を選びます。SpeakGainでは練習したい英文を作成画面に入力してカードにでき、生成された音声を聞く練習に使えます。ここでは “Could you say that again, please?” を保存しています。機能の全体はSpeakGainとはで確認できます。

SpeakGainの作成画面に Could you say that again, please? を入力した例
電話で使う一文を選び、作成画面に入力します。実際に言う英文を短く残しましょう。
保存する文を増やしすぎないための選び方

「電話に必要そうな文を全部」と考えると、次に何を練習するかが曖昧になります。最初は第5節の台本で止まった一文を選び、カードの英文を見てから一度言う、見ずに一度言う、別の用件でもう一度言うと試してください。名前と社名だけが変わる冒頭は、自分のものに置き換えます。

電話中にアプリを操作して正解を探すのではなく、事前に練習し、手元には確認事項の短いメモを置きます。いざ電話で必要になったら、相手の返事を聞いて次の行動を決めます。AIの一文音声は、本物の相手の返事や複数のアクセントを再現する会話相手ではありません。

手順3:聞いて言う練習を、台本を見ない返答につなげる

保存したカードの音声画面で一文を聞き、同じ文を声に出してから、第5節の相手の発言だけで返してみましょう。英語を眺める練習と、必要な場面で思い出す練習を分けます。録音して自分で確認する場合は、語尾の please や name が抜けていないか、依頼を最後まで言えたかを見ます。

SpeakGainに保存された聞き返しの英文と、Deep-voiced VikingのAI音声画面
音声を聞いて一文を言ったら、画面を見ずに電話の場面から言ってみます。
練習を実際の電話へつなげる、研究とその限界

KarpickeとRoedigerの2008年の研究では、外国語の単語を学ぶ条件を比べ、覚えた後にも答えを思い出すテストを繰り返すことが、遅れて行う再生テストに大きな効果を持ったと報告されています。Scienceの抄録。確認したのは抄録で、英語の電話やViking音声を使った実験ではありません。

編集部はこの結果を参考に、「聞いて読み上げる」だけで終えず、「相手の用件から、英文を見ずに返す」時間を残します。これは記事の練習への応用です。電話対応が必ず上達する、何日で不安がなくなる、といった効果を研究が直接示したわけではありません。

翌日は台本の順番を変え、数字や用件を変えて試します。次に先生や同僚へ「担当者は不在、相手の名前は初めて聞く」という役割を渡し、顔を見ずに練習してください。聞き取れなかったところを繰り返してもらい、残した伝言が相手の意図と一致したかを確認します。一人練習は準備、人とのやり取りは確認として組み合わせます。

言いたい文が出ない場合は英語を話せるようになる手順へ、返事の種類を増やすなら英語の相槌へ進めます。相槌は「聞き取れなかった内容にも同意する」ためには使いません。

よくある質問

英語の電話で「もしもし」は何と言う?

個人の電話に出るなら “Hello?” が出発点です。会社なら社名と名前を名乗り、“How can I help you?” と用件を聞きます。かける側は “Hello, this is …” と名乗り、何の用件かへ進みます。同じ日本語でも受ける側とかける側で最初の英文は変わります。

何度も聞き返すと失礼ですか?

分からないまま答えるより、確認することを勧めます。ただ、同じ長い文を何度も頼むより、名前・最後の2桁など対象を絞ってください。解決しなければ文字で確認するか、担当者へ引き継ぎます。聞き返す回数だけで丁寧さを決める絶対のルールはありません。

聞き取れなくて緊張すると、何も出てきません

“Could you say that again, please?” を一つ、すぐ使えるところにメモしておきます。電話の前には一度声に出し、相手の返事を聞いた後で名前か数字かを絞ります。冒頭で英語力の説明を長くするより、今困っている箇所を確かめてください。

Can I と Could I はどう選ぶ?

どちらも使われます。距離のある相手への依頼では Could I/Could you を選びやすい候補として練習できます。伝言を受ける “Can I take a message?” のような定型を、can だから失礼と考える必要はありません。職場の運用と、語調も合わせて確認しましょう。

まず次の電話の用件を一つ決め、名乗り、聞き返し、内容確認を声に出して準備してください。目標は、電話を止めずに話し続けることではなく、必要な情報を確認して次の行動へ渡すことです。学習全体の組み立ては英語の勉強方法で整理できます。

用法・教材・研究の出典

相手に迷惑をかけたときや、声をかけたいときは、「すみません」の英語と謝り方で場面に合う一言を選べます。

英語で駅や街角を案内するなら、英語の道案内の「短い文+目印+確認」で、次の動作を一つずつ伝えられます。

相手への「お大事に」と自分の体調不良・欠勤の連絡は、英語で体調を伝える言い方で一緒に練習できます。

海外赴任が決まったら、残り期間ごとの仕事・生活の英語準備で、着任初週に言う一文と帯同家族の練習を予定に組み込めます。