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英語の交渉・商談|7段階の核の一文を自社の条件に直して練習する

価格と数量のスライダーパネルに、600個の注文を条件とする単価引き下げの英文を示した図

英語の交渉・商談は、関係づくり、ニーズ確認、提案、条件のすり合わせ、条件付き譲歩、保留・断り、合意内容の確認という7段階で、短い核の一文を用意するところから準備します。自社の数量・価格・納期・承認範囲へ言い換え、相手に押し返された時の返事も商談前に声に出しましょう。合意内容や契約条件は口頭のフレーズだけで確定したと考えず、必ず書面で確認します。

値下げを求められると、とっさに“Yes”と言ってしまう。逆に、断ろうとして“No”だけが強く響く。海外の取引先や社内の海外拠点との話し合いで必要なのは、難しい交渉用語よりも「何ならできるか」「何が条件か」「いつ答えるか」を区別して言う力です。

この記事の英文は編集部が書いた練習例です。数量・金額・日付は架空で、実際の権限や見積条件を確認してから使ってください。7段階は練習を整理する編集部案で、全商談がこの順で進むという規則ではありません。一般の会議で話に入る方法は英語の会議で発言する準備、店頭で案内する英語は接客英語に分け、ここでは条件を話し合う場面に絞ります。

英語の商談で最低限言えるとよいことは?7段階の早見表

最初に覚える文は、各段階で一つずつ選びます。 下の表で「言い換える部分」を自社の事実に直してから練習してください。保留と断りは、答えがまだ決まっていないか、既に限界が決まっているかで選びます。

段階 核の一文 自社用に言い換える部分 丁寧さの注意
1.関係づくり・導入 Thank you for meeting with us today. usをmeへ、今回の用件を次の文へ お礼の後で目的を示す。長い雑談を義務にしない
2.ニーズ確認 Which matters more for this order: price or delivery time? order、比べたい二つの条件 相手の優先順位を決めつけず、別の答えも受け取る
3.提案 We suggest starting with a trial order of 200 units. trial order、数量、開始方法 提案を命令にしない。何を勧めるかは具体的に
4.価格・納期などの条件 Could we review the delivery date first? delivery date、先に確認する論点 質問の形で順番を相談。数字は曖昧にしない
5.条件付き譲歩 We could reduce the unit price if you order 600 units. unit price、譲る内容、条件となる数量 ifの後まで言う。承認前ならその旨も伝える
6.保留・断り I need to check that with our finance team. / We can’t reduce the price on this order. 確認先、回答期限/できない範囲 未確認の保留と、確定した拒否を混ぜない
7.合意内容・次の行動 I’ll email a summary of the proposed terms today. 担当者、文書、送付日 提案中・承認待ち・確認済みを文書で分ける

同じ“could”でも、相手への依頼と、自分からの提案では役割が違います。British Councilのcan・couldの説明は、“Could you …?”を丁寧な依頼として扱い、couldによる提案や申し出も説明しています。語を一つ替えれば、価格交渉がうまくいくという意味ではありません。以下の使い分けや練習順は、特に出典を示す箇所を除き編集部の提案です。

1.関係づくり:短いお礼から、今日話す目的へ進む

最初は参加へのお礼を言い、商談の目的を一つ示します。 初対面だから必ず長く雑談しなければならない、と考える必要はありません。相手が予定を急いでいるなら、その時間を尊重して本題へ進みます。

核の一文: “Thank you for meeting with us today.”(本日はお時間をいただきありがとうございます。)次に“Shall we start with your delivery requirements?”(まず納品のご要望から始めましょうか。)と、順番を提案できます。

自社用の言い換え: 一人で出席するなら“us”を“me”にします。納期より導入の目的が重要なら、“Shall we start with your plans for the new system?”と替えます。前回のやり取りがある場合は、その件が本当に今回の用件なら短く触れれば十分です。雑談をするなら“How has your week been?”のような問いを一つ選び、返事を受けてから用件へ戻します。

丁寧さを調整する: “Shall we …?”で共同の進め方を提案します。時間が限られる時は“We have 30 minutes, so I’d like to focus on the delivery schedule.”(30分なので、納品日程を中心にお話ししたいです。)と理由を添えます。これを「丁寧でない強い表現」と一律に決めず、相手と共有すべき制約を明示する文として使います。

押し返された時の一言: 相手が先に価格を話したいと言ったら、“Of course. Let’s start with the price.”(もちろんです。価格から始めましょう。)と応じます。順番を変更できない事情がある場合は、確認すべき理由を短く説明します。

よくある失敗: 雑談の台本を最後まで言うことに集中して、相手の返事や残り時間を見なくなることです。個人的な話題への答えを求め続ける必要もありません。国籍から「この相手は雑談好き」「強い交渉を好む」と決めつけず、本人の発言と今回の用件を手がかりにします。

2.ニーズ確認:価格だけでなく、何を優先するかを聞く

提案を出す前に、相手が今回の注文で重視する条件を確認します。 安くしてほしいと言われても、予算総額が問題なのか、単価を下げたいのか、早く受け取りたいのかで提案は変わります。

核の一文: “Which matters more for this order: price or delivery time?”(今回の注文では、価格と納期のどちらをより重視しますか。)選択肢で絞りにくいなら、“What is your main priority for this order?”(今回の注文で一番重視する点は何ですか。)を選びます。

自社用の言い換え: 商品の注文でなく社内の開発相談なら、“Which matters more for this project: the launch date or the scope?”(このプロジェクトでは、公開日と対応範囲のどちらをより重視しますか。)に替えます。価格と品質を比べるなど、自社が本当に調整できる項目を選びます。二択は会話の入口であり、相手が第三の優先事項を挙げても否定しません。

丁寧さを調整する: 初めて条件を聞くなら“Could you tell us your main priority for this order?”でも構いません。ただし“if possible”などを重ね、聞きたいことを見えにくくする必要はありません。必要条件は“Do you need all 600 units by 20 November?”と具体的に確認し、相手が訂正できる間を残します。

押し返された時の一言: 「どちらも重要」と言われたら、“Understood. Which requirement has less flexibility?”(承知しました。どちらの要件のほうが変更しにくいですか。)と、動かせない条件を聞きます。

よくある失敗: 質問しながら自社の答えを誘導してしまうことです。“You only care about price, right?”と決めつけず、返事を聞いて要点を復唱しましょう。British Councilの交渉の教材も、目的を準備することに加え、質問して相手のニーズを聞くことを勧めています。ここでの二択は、その確認を短い英語で始めるための編集部案です。

3.提案:商品名の説明より、相手が検討できる案を一つ出す

提案では、何を、どの規模で、なぜ始めるかを分けて伝えます。 製品の長い説明を読み上げるより、まず一案を聞いてもらい、詳しい仕様は資料で補います。

核の一文: “We suggest starting with a trial order of 200 units.”(まず200個のお試し注文から始めることを提案します。)相手の反応を聞くなら、“Would that work for your team?”(その進め方で御社のチームは対応できそうですか。)を続けます。

自社用の言い換え: “a trial order of 200 units”を、自社の実際の初回案へ替えます。社内向けなら“We suggest testing the system with one team first.”(まず一つのチームでシステムを試すことを提案します。)です。理由は“It would let us check the packaging before a larger order.”(大口注文の前に梱包を確認できます。)のように一つだけ添えます。相手の課題と結びつかない利点を並べないでください。

丁寧さを調整する: 一つの選択肢として示すなら“We could start with a trial order of 200 units.”、編集部なら自社の推奨を明示したい時は“We suggest …”を使います。どちらも案を提示する形です。“You must …”で購入を命じる言い方へ替える必要はありません。確約が必要な場面でcouldだけを使って曖昧にすることも避けます。

押し返された時の一言: 「試す時間がない」と言われたら、“What starting quantity would fit your schedule?”(どの開始数量なら日程に合いますか。)と調整可能な項目を確認します。数量を替えても解決しない場合は、日程や試用の要否から聞き直します。

よくある失敗: 選択肢を一度に四つも出して、どの案への返事か分からなくすることです。まず一案、相手の返事、その後に必要なら別案へ進みます。説明が長くなるなら英語プレゼンの準備、専門語を簡単に替えるなら英語の言い換えで、説明の練習を分けてください。

4.条件交渉:単価・総額・納期を、一項目ずつ確かめる

価格、納期、支払いを一息に交渉せず、今どの条件を扱うかを示します。 金額が聞こえても、通貨や単位が違えば同じ理解ではありません。

核の一文: “Could we review the delivery date first?”(まず納品日を確認できますか。)価格を確認する時は、“Is that 18 US dollars per unit, excluding shipping?”(送料を除いて、1個当たり18米ドルということですか。)と対象を絞ります。

自社用の言い換え: “delivery date”を“payment schedule”(支払い日程)や“unit price”(単価)へ替えます。価格確認では、18、US dollars、per unit、excluding shippingを実際の条件に直します。架空の例にある「送料別」を、自社の見積に勝手に足さないでください。税、送料、通貨、単価か総額かを見積書と照合します。

丁寧さを調整する: 順番を相談する時は“Could we review …?”、確定した制約を示す時は“The earliest delivery date we can offer is 20 November.”(ご提示できる最も早い納品日は11月20日です。)と明確に伝えます。“maybe”を足して丁寧にしようとすると、まだ前倒しできる可能性があるように聞こえかねません。変更可能な見込みと、確認済みの限界を分けます。

押し返された時の一言: 「もっと早く」と言われたら、“Which items do you need first?”(どの品目が先に必要ですか。)と優先品を聞きます。分納が可能と確認できている場合だけ、次の案として提示します。

よくある失敗: “fifteen”と“fifty”を聞き違えたまま進めることや、“by 20 November”(11月20日まで)と“on 20 November”(11月20日に)を曖昧にすることです。聞き取れなければ“Did you say fifteen or fifty units?”(15個、それとも50個とおっしゃいましたか。)と二つを分けて聞きます。納期は出荷日か到着日か、どこへの納品かも確認し、日付を文字で示します。電話では資料を一緒に見にくいため、英語の電話対応の聞き返しも準備してください。

5.条件付き譲歩:「下げる」と「その条件」を一文で言う

譲歩を提示するなら、何を変えるかと、相手にお願いする条件を一緒に言います。 値下げだけを先に言って、数量の条件を後から付け足すと、別々の話として受け取られるおそれがあります。

核の一文: “We could reduce the unit price if you order 600 units.”(600個ご注文いただくなら、単価を下げる案をご提示できます。)この記事では、この一文を商談前の練習例にします。まだ具体的な値引き額も最終承認も示していない、検討用の提案です。

自社用の言い換え: 例えば承認済みの検討案があるなら、“We could offer 18 US dollars per unit if you order 600 units.”(600個ご注文いただくなら、1個18米ドルの案をご提示できます。)と具体的にします。単価、数量、通貨を自社の情報へ替え、社内承認が必要なら“This would be subject to approval from our finance team.”(この案は経理チームの承認が条件です。)と続けます。口頭でcouldを使ったという理由だけで、承認待ちの扱いが相手に伝わったと考えないでください。

条件付き提案の一文を、譲る内容と注文数量の条件に分け、自社の単価と数量へ直す図
譲る内容とifの条件を一緒に練習します。価格と数量は例で、承認範囲を確認してから言います。

丁寧さを調整する: 提案の可能性は“We could … if …”で示します。自社が承認済みの範囲をはっきり述べるなら“We can offer … if …”が候補ですが、canに替えただけで正式な合意が成立するという判断はできません。語調を柔らかくすることと、権限を越えて約束することは別です。断る限界は第6段階の文で伝えます。

押し返された時の一言: 「数量は増やせない」と言われたら、“What quantity can you commit to?”(どの数量ならお約束できますか。)と聞きます。返事をもらったら、その数量でできることを確認します。同じ値引きを残せると自動的に約束しません。

よくある失敗: “We could reduce the unit price.”で止まり、if以下が小声になることです。練習では“reduce the unit price”と“if you order 600 units”の両方を最後まで言います。また“lower price”だけでは単価か総額かが見えにくいため、今回扱う単位を明示します。譲歩の理由を長く弁明する前に、交換する条件を一つ確認しましょう。

6.保留・断り:確認中なのか、できないのかを分ける

自分に決裁権がない時は持ち帰り、実施できないと分かっている時は範囲を絞って断ります。 断る勇気がないから保留にする、あるいは未確認なのに断定する、という使い方を避けます。

核の2文: 保留は“I need to check that with our finance team.”(経理チームに確認する必要があります。)、拒否は“We can’t reduce the price on this order.”(この注文の価格は下げられません。)です。

自社用の言い換え: 確認先が上司なら“our finance team”を“my manager”へ替えます。保留には“I’ll get back to you by 3 p.m. Tokyo time tomorrow.”(明日の東京時間午後3時までにご連絡します。)と、実行可能な期限を加えます。日付とタイムゾーンをメールにも記します。拒否は“this order”を“orders below 600 units”などの確認済みの範囲に替えられますが、会社全体の方針をその場で作らないでください。

丁寧さを調整する: 断る時は“I’m afraid we can’t reduce the price on this order.”と短いクッションを置けます。核であるcan’tを小さくしたり、maybeを加えて拒否を曖昧にしたりはしません。理由を言えるなら、その事実を一つ伝えます。可能な代案がある場合だけ、別の数量や納期を相談します。依頼への返事の組み立ては英語でお願い・依頼する方法でも確認できます。

押し返された時の一言: 「今日決めて」と求められても承認が必要なら、“I can’t confirm that without approval.”(承認なしには確約できません。)です。断った後に再度値下げを求められた時も、限界が変わらないなら同じ内容を落ち着いて伝えます。

よくある失敗: “We’ll think about it.”だけで担当者も回答日も示さないこと、できない話を“We’ll try.”で引き延ばすことです。保留は次の行動を約束する文にし、期限に答えが出なければ確認状況と次の連絡時刻を伝えます。理由を追及された時も、相手を責める言葉へ切り替える必要はありません。

7.合意内容の確認:担当者・期限・未決事項を、書面へ移す

最後は、話し合った条件を整理し、誰がいつ何を確認するかを決めます。 相手の“Sounds good.”だけで、見積や契約の確認を済ませた扱いにしません。

核の一文: “I’ll email a summary of the proposed terms today.”(本日、提案条件のまとめをメールします。)返信をお願いするなら、“Could you confirm the details in writing?”(詳細を書面で確認していただけますか。)を続けます。

自社用の言い換え: “I”を実際の担当者へ、“today”を送付可能な日へ替えます。“proposed terms”は提案中の条件です。確認済み、承認待ち、未決のどれかを、メールの項目ごとに明記してください。例えば数量、単価と通貨、税・送料、納品先と到着日、支払い条件、承認者、次の回答期限を別々の行にします。「前回と同じ」だけでなく、参照する見積書の版や日付も示します。

丁寧さを調整する: “Could you confirm …?”は確認の依頼です。送付担当については“I’ll email …”と自分の行動を明確にします。丁寧にしたいからと“I might email …”へ替えると、送るかどうかが不明になります。礼儀と、行動の確実さを分けて考えましょう。

押し返された時の一言: 相手が「そのまま進めて」と言っても書面確認が必要なら、“Let’s confirm the terms in writing before we proceed.”(進める前に条件を書面で確認しましょう。)と確認の手順を示します。

よくある失敗: 口頭で出た案をすべて「合意済み」とメールに書くこと、数量だけを書いて送料や承認条件を落とすことです。合意内容と契約条件は必ず書面で確認します。法的拘束力や契約の成立を、この記事の英語表現だけから判断しません。 契約の扱いは自社の手順に従い、必要な確認を社内の法務・契約担当と行ってください。

強く言いすぎず、弱く聞こえないために何を替える?

編集部なら、質問は相談の形にし、提案には条件を付け、確定した限界は明確に言います。 すべての文へpleaseを足す方法や、couldなら常に正解という覚え方は勧めません。声の調子、返事を待つ間、依頼内容にも配慮します。

丁寧さを一律の強弱でなく、相談の質問、条件付き提案、確定した限界という目的で選ぶ三つの例
柔らかくする部分は聞き方。曖昧にしない部分は数字・条件・できない範囲です。

たとえば“Lower the price.”(価格を下げて。)は相手に命じる形です。初めて相談するなら“Could we discuss the unit price?”(単価を相談できますか。)へ替えます。ただし、これだけでは希望額を伝えていません。続けて予算や数量を事実として説明し、相手の返事を待ちます。

逆に、既にできないと分かっていることを“It might be a little difficult.”だけで済ませると、まだ可能性があるかもしれないと相手が受け取る余地が残ります。断る範囲を言い、できる代案があれば一つ加えます。礼儀のために、重要な否定や期限までぼかさないのが編集部の方針です。

日本語の「検討します」「可能な範囲で」を直訳する前に、今回の意図を日本語でも決めてください。確認して回答するのか、まだ判断材料が足りないのか、今回は応じられないのか。その区別が決まれば、選ぶ英語も短くなります。これは個々の言い方の見直しで、話者の国民性を評価するものではありません。

商談前1週間は、何をどう練習する?

編集部なら、条件の整理→自分用の一文→数字→押し返し→通し練習の順に進めます。 下の一週間は準備の配分案で、七日で交渉が上達するという保証ではありません。時間がない場合も、条件確認と保留・書面確認の準備を残します。

日 準備すること 声に出す課題 終わりの目安
7日前 希望条件、動かせない条件、自分の承認範囲を確認 今回の商談の目的を一文で言う 何を決める会か説明できる
6日前 各段階から一文を選ぶ 自社の品目・数量へ替えて読む 意味の分からない語が残らない
5日前 見積と納期の表示をそろえる 数量、通貨、単価、日付を読む 数字を復唱して確認できる
4日前 条件付き譲歩と保留の文を整える if以下と回答期限まで言う 承認前の確約をしない
3日前 想定される反応を二つだけ選ぶ 「高い」「急いで」に一文で返す 黙らず次の確認へ進める
2日前 同僚と短い通し練習をする 質問→返事を聞く→条件を確認 相手の数字が変わっても確認できる
前日 条件メモと確認メールの項目を点検 提案・保留・書面確認の三文を言う 最後の条件と否定まで聞こえる

一回の練習は、英文を見る→声に出す→英文を隠して場面の合図から言う→録音を聞いて一か所直す、で進めます。録音はスマートフォンの録音機能などで構いません。全部の発音を一度に直そうとせず、「600が聞こえるか」「ifの条件を落としていないか」「can’tがcanに聞こえないか」を優先するのが編集部の提案です。

自社の条件を決め、短い一文を声に出し、押し返しに返事をして、最後に書面で確かめる商談前の練習手順
言う練習に、聞き返しと次の確認を足します。例文を読むだけで相手の返事まで分かった扱いにはしません。

同僚には、台本通りの返事だけでなく、数量を600から400へ変えてもらいます。分からなければ聞き返し、承認外の条件なら保留を言います。流暢に台本を読むことより、変わった数字を確かめられることを練習の合格目安にしてください。

自社の一文を残して、商談前に聞いて声に出す

残す英文は、自分が実際に言う短い文を一つから選びます。 今回の練習例は“We could reduce the unit price if you order 600 units.”です。単価を下げる提案と、注文数量の条件を一緒に言うために選びました。

実際の社外秘の価格や取引先名をそのまま練習用サービスへ入力する必要はありません。自社の取り扱いルールを確認し、架空の数量で文の形を練習する方法もあります。文の意味が不明なら、資料や同僚に確認してから声に出します。

SpeakGainでは、この英文を通常の追加画面から1枚保存しました。Library(カード一覧)→Knowledge(説明)→Learn this card(このカードを学習)と進み、英文を隠したListeningで生成音声の再生を確認しました。音声を聞いて自分で声に出し、Reveal answerからAnswerへ進むと、保存した英文と英語の意味説明が表示されます。再生し直せること、復習間隔の選択肢、Goodを選んだ通常の復習記録も確認しました。

SpeakGainの英語UIのListening画面。英文を隠して音声を聞き、答え表示へ進む
実機で確認したListening(英語UI)。英文を隠して聞き、自分で声に出してから答えを表示します。
SpeakGainの英語UIのAnswer画面。今回の条件付き提案の英文、英語の説明、再生と復習の選択肢
実機で確認したAnswer(英語UI・英語の説明)。保存文を確認し、必要なら同じ音声を再生します。

この記事では、自分用の一文を残し、聞き、声に出し、英文を確認する補助として使います。録音や採点結果は今回確認していません。会話相手、発音や回答の採点、流暢さの保証としては紹介しません。画面のNative audioという表記にかかわらず、下の音声はAIが生成したVikingの音声で、人間のネイティブ話者による録音ではありません。

AI生成のViking音声:今回の条件付き提案。人間の録音ではありません。

編集部が勧めない準備は?

フレーズを何十個も暗記してから本番へ行く方法は、最初の準備として勧めません。 似た言い方から選ぶ負担が増え、自社の数量や期限を言う練習が後回しになるからです。今回の段階から一文ずつ選び、数字と押し返しへの返事を先に準備します。これは編集部の優先順位で、大量暗記がすべての学習者に無効だという研究上の主張ではありません。

強い交渉者を演じる攻撃的な台本も勧めません。 根拠のない最後通告や、相手を責める文を覚えても、自社の限界や相手の事情は説明できません。明確に断ることは必要ですが、相手を威圧する演技と混ぜず、できない範囲と次に確認できる項目を伝えます。

国ごとの「交渉スタイル」を相手本人の説明として使うことも避けます。 同じ国の人でも権限、仕事の役割、予算、期限は違います。相手の優先事項と承認手順を質問して確かめるほうが、今回の商談の準備に役立つと編集部は考えます。

英語だけを整えて、見積や回答権限を未確認にする方法は勧めません。 英文が自然でも、応じられない値引きを約束すれば内容は誤りです。核の一文を作る前に条件を確認し、言った後は書面へ移す、この両方を練習に含めます。

英語の交渉・商談のよくある質問

英語で強く言いすぎない方法は?

依頼は質問の形にし、理由を一つ添え、返事を待ちます。 “Could we discuss the unit price?”のように相談を始められます。ただし、確定した限界や否定まで曖昧にする必要はありません。丁寧さは単語だけでなく、内容と話し方でも調整します。

その場で即答できない時は、何と言う?

確認先と回答期限を伝えます。 “I need to check that with our finance team.”に、実行可能な回答日とタイムゾーンを添えます。期限までに結論が出なければ、状況と次の連絡予定を知らせます。分からないまま“Yes”で進めないでください。

値下げを丁寧に断るには?

“I’m afraid we can’t reduce the price on this order.”のように、応じられない範囲を示します。 代案を出すのは、それが実際に可能な時だけです。値下げできないのに“We’ll try.”で期待を残したり、断るたびに新しい理由を作ったりはしません。

聞き取れなかった数字は、どう確認する?

候補を区別して聞き返し、文字でも照合します。 “Did you say fifteen or fifty units?”で15と50を確かめます。価格なら通貨と単価か総額か、日付なら出荷か到着かも確認します。聞こえた一部から推測して決めないでください。

商談中の英語とメールは、どう使い分ける?

口頭では質問と条件のすり合わせ、書面では条件・未決事項・担当者・期限の確認をします。 メールを送っただけで相手の確認が済んだ扱いにせず、返信や自社の承認手順まで追います。提案と確定事項は分けて記録してください。

英語の商談で通訳を入れるべき?

重要な条件を自分たちで正確に確認できない場合は、早めに通訳の利用を社内で相談するのが編集部の勧めです。 金額の大きさ、専門性、契約の複雑さ、参加者の理解を基準にします。英語が苦手という感覚だけで決めず、任せる範囲と守秘の取り扱いを準備してください。通訳の利用と、社内の契約確認はそれぞれ必要な手順として扱います。

一週間もない時は、どの文から練習する?

提案、保留、書面確認の三文から始め、数字の聞き返しを足します。 自社が言ってよい条件を先に確かめ、相手に反対された場合も一度練習します。時間が短くても、承認外の約束を避ける準備は省きません。

編集部の最終判断:巧みな台本より、条件を落とさない一文を

編集部なら、商談前に「自社の条件を入れた提案」「承認が必要な時の保留」「書面で確かめる一文」を最優先で声に出します。 次に、相手のニーズを聞く文と、価格・数量・日付を聞き返す文を準備します。初回からすべての交渉フレーズを使いこなす必要はありません。

今回の“We could reduce the unit price if you order 600 units.”なら、ifの条件まで言えて、数量が変わった時に確認へ戻れることを目指します。英語の丁寧さを調整する時も、価格、期限、承認範囲は隠さない。話し合った条件を最後に書面で確認するところまでが、この記事で勧める商談準備です。

参考資料

海外赴任が決まったら、残り期間ごとの仕事・生活の英語準備で、着任初週に言う一文と帯同家族の練習を予定に組み込めます。