英単語の覚え方|忘れにくい4手順と失敗別の直し方
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英単語は、短い例文で意味と使い方を確認する→音を聞いて言う→答えを隠して思い出す→日をあけて、もう一度思い出す、の順で覚えます。見た回数や書いた行数より、「答えを見る前に何が出たか」を記録してください。忘れた語は、意味・音・使い方のどこで止まったかを確かめて戻します。
単語帳を何周しても定着しないなら、まず復習を「読む時間」から「答えを出す時間」へ変えましょう。この記事では lend、borrow、return、remind、arrange の5語を使い、初日の準備から後日の確認まで一緒に進めます。「一度で二度と忘れない」方法は約束しません。忘れた後に、どこを直し、いつ確かめるかが決まる手順です。
勉強法を組み合わせる順番や週の計画に迷うときは、目的と詰まりから選ぶ英語の勉強方法で、自分の主練習と戻り先を決めてください。
つづりから読みの見当をつけるには、大人のフォニックスで主なパターンと例外、辞書で確かめる手順を整理できます。
準2級の語彙教材を選び、覚えた語を自分の一文へつなぐ方法は、英検準2級の単語の覚え方で整理しています。
IELTSの語彙教材を選ぶなら、単語帳の選び方と覚え方でAcademic/General・目標バンド別の公式比較と、覚えた語を自分の一文にする手順を確認できます。
最初に決める:「覚えた」はどの状態?
英単語を見て意味が分かること、音だけで分かること、伝えたい内容から自分で言えることは、確認する課題が違います。「単語テストはできるのに会話では出ない」という人は、テストで何を手がかりにしていたかを見直してください。
| 今日の目的 | 答えを見る前にすること | 今回の例 |
|---|---|---|
| 読んで分かる | 英語を見て意味を説明する | borrow を見て「借りる」と言う |
| 聞いて分かる | 文字なしで音を聞き、内容を説明する | ノートを借りる依頼だと分かる |
| 話して使う | 場面を見て英語を言う | 「ペンを貸して」と頼む |
| 綴りを書く | 英語を見ずに書き、答えと比べる | remind の綴りを再現する |
編集部は、最初の1日は新しい5語までに絞ることを勧めます。 5語は研究で定まった最適数ではありません。意味確認と音、答えを隠すテスト、翌日の復習まで回すための開始量です。5語でも戻す時間が足りないなら3語にし、復習を終えられるなら少しずつ増やします。

今日の5語:貸す・借りる・返す・念を押す・予定を決める
友人とノートを貸し借りし、返す日や会う予定を相談する場面です。次の例文はこの記事のために作りました。5文で一つの会話を暗唱する必要はありません。それぞれの文を、その語の使い方を確かめる短い材料として使います。
| 語 | 今回の意味 | 自作例文・意味 |
|---|---|---|
| lend | 貸す | Could you lend me a pen? — ペンを貸してもらえますか。 |
| borrow | 借りる | Can I borrow your notes? — あなたのノートを借りてもいいですか。 |
| return | 返す | I will return them on Friday. — 金曜日にそれを返します。 |
| remind | 思い出させる・念を押す | Please remind me tomorrow. — 明日、念のため私に言ってください。 |
| arrange | 段取りをする・決める | Let us arrange a time to meet. — 会う時間を決めましょう。 |
return の them はここでは notes を指します。remind は単に「自分が覚えている」という意味ではなく、相手に思い出させる働きです。arrange はここでは会う時間を調整すること。最初から辞書の全訳語を一度に覚えず、今回の場面の意味を選びます。
5文のお手本音声
SpeakGainのAI音声「渋い低音のバイキング(Deep-voiced Viking)」で生成したお手本です。まず一文を聞き、上の意味を確認してから使ってください。
lend:Could you lend me a pen?
borrow:Can I borrow your notes?
return:I will return them on Friday.
remind:Please remind me tomorrow.
arrange:Let us arrange a time to meet.
1.例文で意味と、前後の語を確認する
一語ずつ、英語と意味を照らし合わせます。lend は「誰が、誰に、何を貸すか」を見てください。Could you lend me a pen? なら、貸す人は you、借りる側は me、物は a pen です。単語と和訳の対応だけでなく、lend me a pen という使い方まで確認します。
borrow の文では、借りる人が I です。貸す人の視点なら lend、借りる人の視点なら borrow。似た日本語訳を二行に書いて終えるより、ペンやノートが誰から誰へ動くかを確かめましょう。今日の5語の中で取り違えやすい箇所なので、ここだけ対比します。

remind は remind me tomorrow を一まとまりで読みます。「明日、自分に念を押してもらう」と説明できれば今回の意味は確認できています。意味が分からないまま音読を始めず、辞書の例文や説明を一度見てください。自作例文を作るときも、迷った語法は辞書や教師に確かめます。
アプリへ保存するなら、単語だけより短い例文を一枚ずつ入れる方法が使えます。私たちが開発するSpeakGainでは、通常の「カードを追加」から英文を登録し、説明とお手本を用意できます。生成された説明も、自分が選んだ意味と合うかを読んでから使います。

2.音を聞いて言い、文字なしでも内容を確かめる
上のお手本を一文だけ再生します。最初は話さずに聞き、次に英文を見ながらもう一度聞きます。最後に止めて、自分でも一回言います。目的はバイキングの声の低さをまねることではなく、対象語が文の中でどんな音になるかを確かめることです。
remind が文字では分かるのに音では分からないなら、Please remind me tomorrow. の中で remind を探します。うまく言えないところは辞書の単語音声にも戻り、短く言った後に文へ戻します。綴りから作ったカタカナの読みだけで進めないでください。

次は英文を隠して同じ音を聞き、「ペンを貸してほしい依頼だった」など、内容を説明します。一語一句の書き取りができなくても、今日の確認は進められます。逆に声に出せたのに意味が消えるなら、ステップ1へ戻ります。「言えた」と「分かった」をまとめて合格にしません。
音声を流し続けながら別の作業をするだけでは、何が聞き取れたかを判断できません。通勤中なら、一文を聞いた後に再生を止め、頭の中で意味を答えます。声を出せる場所では、同じ文を短く言う時間を足します。音読を詳しく練習したい場合は、英語の音読のやり方も使ってください。
3.答えを隠して、5語を思い出す
ここからが、眺めるだけの復習を変えるところです。まず英語を見て、日本語の意味を隠します。5語の意味を一つずつ言ったら答え合わせ。次は英語も隠し、下の場面から対象語と短い文を言ってみます。元の文と少し表現が違っても、意味と語法が合うかを確認します。
| 手がかりにする場面 | 出したい語・英文の例 |
|---|---|
| 相手にペンを貸してほしい | lend — Could you lend me a pen? |
| 自分が相手のノートを借りたい | borrow — Can I borrow your notes? |
| 金曜日にノートを返す | return — I will return them on Friday. |
| 明日、自分へ念を押してほしい | remind — Please remind me tomorrow. |
| 会う時間を決めたい | arrange — Let us arrange a time to meet. |
手や紙で右列を覆ってから試してください。読むだけで答えが分かった気になるのを避け、答えを見る前の反応を残します。「意味は出た/音で止まった/lend と borrow を逆にした」など一言で十分です。正解した回数だけでなく、間違いの種類も次の練習を決める材料になります。
出ないときは、一度短く考えたら答えを確認します。何分も苦しんで粘る必要はありません。borrow が lend になったなら、借りる側が主語だと確かめ、Can I borrow your notes? を言い、別の語を挟んでからもう一度隠します。すぐ直後に唱えるだけで終わらせません。

綴りが必要な試験なら、最後に対象語だけを見ずに書きます。remind を書けなければ答えと比べて抜けた文字を確認し、隠して書き直します。全文を十行ずつ写すノルマは置きません。書くことを禁止するのではなく、写す練習と、記憶から書く確認を区別します。
4.日をあけて復習し、出た語と出ない語を分ける
初日に終わる前に、次の確認日を決めます。紙なら余白やカレンダー、アプリなら復習予定を使います。編集部の開始案は「翌日、3日後、1週間後」。この日程は研究で証明された万能の間隔ではなく、後日のテストを忘れないための仮予定です。出なかった語は早めに戻し、出る語は次の間隔を伸ばします。

翌日は、前日の例文や音声を開く前に、5つの場面から言ってみます。最初からお手本を聞くと、その日の「思い出せた」と「直前に聞いたから言えた」が混ざります。出なかった語を記録した後に、文字と音で確認してください。
たとえば次のように記録します。これは結果の書き方の例で、実際の学習者の成績ではありません。
| 翌日の仮の記録 | 次にすること |
|---|---|
| lend、return、arrange は場面から出た | 後日のテストにも残し、別の物や時刻でも試す |
| borrow を lend と言った | 主語と物の向きを確認し、少し後に再テスト |
| remind の意味は出たが発音で止まった | お手本を聞いて短く言い、文字なしで内容を確認 |
一度正解した語を永久に復習から外さず、後日も確かめます。一方で、全語を毎回同じ回数だけ読む必要はありません。3日後も同じ語で止まるなら、間隔だけでなく意味の理解や手がかりの作り方を見直します。「苦手だから二十回追加」より、間違いを一つ直して再確認する方を選びましょう。
一週間後には、pen を pencil、Friday を Monday へ替えるなど、小さな変更を加えます。Could you lend me a pencil? が言えるか、返す物が一つなら them を it にできるかを試します。元の5文の順番を再生するだけでなく、対象語を選んで使う確認です。全文暗唱の練習は英文の覚え方で別に扱っています。
この手順を研究はどこまで支えている?
想起:一度出た語も、後のテストに残す
KarpickeとRoediger(2008)は、学生がスワヒリ語と英語の40語対を学ぶ実験で、一度正解した語を再学習や再テストから外す条件を比較しました。一週間後の語対の再生では、再テストを続けた条件が、正解した語をテストから外した条件より高い成績でした。この記事では著者公開の原著本文を確認しています。原著本文
ここから採る実践上の判断は、「答えを隠して出す機会を作り、一度正解した語も後日試す」です。測ったのは語対の再生で、自由会話や今回の5語、SpeakGainの効果ではありません。「見ることは全部無駄」「この手順なら全員が同じ割合を覚える」とは言えません。
間隔:覚えておきたい期間によって条件が変わる
Cepedaら(2008)は、1,350人以上が事実の組を学び、学習と復習の間隔、復習から最終テストまでの遅延を変えた研究です。公開抄録では、あるテスト遅延の下で学習間隔を広げると成績はいったん上がり、その後は下がること、最適な間隔がテストまでの期間に依存することが報告されています。今回確認したのは公開抄録です。 出版社の抄録
英単語だけを扱った研究ではなく、「翌日・3日後・1週間後」を検証したものでもありません。この記事の日程を忘却曲線から機械的に算出したとは扱いません。後日の確認を予定し、実際に出るかを見て調整する、という運用へつなげます。
文脈:例文を添えれば必ず勝つ、とは言わない
Webb(2007)の単語対と一つの注釈付き例文を比較した研究では、日本人英語学習者の語彙知識を10通りで測り、条件間に有意差がなかったと公開抄録で報告しています。抄録のみを確認した研究です。 出版社の抄録
この記事で例文を使う理由は、lend me a pen の語の並び、借りる人が主語の borrow、notes を受ける them まで確かめたいからです。「例文なら記憶力が何倍になる」という効果の約束にはしません。和訳と単語の対応を覚える練習にも役割があります。短い文へ戻し、どんな場面で使うかを確認するのが編集部の提案です。
| 研究で測ったもの | この記事で約束しないもの |
|---|---|
| 外国語の語対の一週間後の再生 | 同じ正答率、自由会話への自動的な転移 |
| 事実学習の復習間隔と後日の成績 | 全員共通の最適な復習日 |
| 単語対と単一の注釈付き例文の語彙テスト | 例文を付けるだけの万能な記憶効果 |
忘れる8つのパターンと、その場でできる直し方
当てはまる項目を開き、次の復習で練習のしかたを変えます。全部の方法を一日に追加する必要はありません。
眺めるだけ:「見れば知っている」で終わる
右側の意味を覆い、英語から意味を出します。次に英語も隠して場面から語を言います。答えが目に入った後の正解は、見ないで出た正解と分けて記録してください。単語帳を読み終えることではなく、一度隠して答えることを復習の区切りにします。
書くだけ:ノートは埋まるが、見ないと書けない
写す回数を増やす前に、見ずに一回書きます。remind の綴りで止まった場所だけ確かめ、別の語を挟んでから再び書きます。意味が出ないなら、綴りの書き取りだけを追加せず、場面から意味を言う課題も戻します。
一度に大量:新しい語だけで復習時間がなくなる
今日は新規を5語、戻す語が多いなら3語に減らします。余った時間は前日の語を先に試すために使います。編集部は、会話にも使いたい人の開始量として「毎日100語」を一律には勧めません。試験の範囲が大きい場合も、意味の確認用と実際に使う練習用の語を分け、全部を同じ深さで扱おうとしない方法を選びます。
例文なし:和訳は出るが、文にすると語順が崩れる
対象語を含む短い一文に戻し、前後の語まで言います。lend を「貸す」と言えても Could you lend me a pen? で me が抜けるなら、lend me a pen を確認する課題を足します。長い例文を丸暗記するより、一つの用法を仕上げましょう。
音なし:読めるのに、聞くと知らない語になる
一文のお手本を聞いてから文字を確認し、再び文字なしで聞きます。音が分からないのか、意味が出ないのかを分けて記録してください。意味が合っているなら、辞書の単語音声と文の音声を聞き比べます。同じ例文が聞けたから、どの話者の会話も分かるとは判定しません。
復習なし:初日だけ頑張り、次に開く日が決まっていない
終わる前に翌日の確認を予定します。三日休んだなら、初日の全作業を最初からやり直すのではなく、まず隠して5語を試し、出ない語を戻します。復習がたまる日は新規追加を止めて構いません。連続日数を取り戻すための大量追加はしません。
似た語を混同:lend と borrow が逆になる
「私が借りる」「あなたが貸す」の主語を先に決めます。I borrow、you lend と言い、物の移動を確かめて文へ戻してください。今日はこの二語だけ対比し、似た語の一覧をさらに十語足さないようにします。混同した理由を直すための比較です。
順番だけ暗記:単語帳の場所を変えると出ない
5語の順番を変え、場面も「会う予定」から始めてみます。arrange が最後の行なら言えるのに単独で出ない場合は、ページの位置ではなく「会う時間を決める」を手がかりに再テスト。pen を pencil に替えても言えるかを確かめます。
紙でもアプリでも、この手順は実行できます。乗り換える前に、今の道具で次のことができるか確認してください。
| 選ぶ基準 | 確認すること |
|---|---|
| 意味と用法を確認できる | 短い例文があり、知らない語法を確かめられる |
| 音を確かめられる | 対象の語・文を聞き直せる |
| 答えを先に見なくて済む | 紙で覆う、裏返す、音から先に試すなどができる |
| 後日戻れる | 日付の記録や復習予定がある |
| 自分の課題に合わせられる | 取り違えた語や、自分が使いたい例文を残せる |
自分の例文を入れる道具の比較は自作できる単語帳アプリの選び方で扱っています。読書中に未知語が多すぎるなら、全部を登録する前に洋書の分からない単語の扱い方で読む目的と保存する語を絞ってください。
SpeakGainの例では、一文ずつ保存したお手本を聞き、声に出して練習し、後日の学習へ戻します。ただしアプリを開く前に場面から言う確認は、自分で入れてください。アプリの使用自体を「覚えた」証拠にはしません。機能の全体像はSpeakGainとはで紹介しています。
語呂合わせは使ってよい?
編集部は、どうしても出ない一語の最初の手がかりとして使うことには賛成です。ただし語呂を作ったら、実際の音と短い例文へ戻します。語呂だけを言えて remind を聞いて分からないなら、今日の目的はまだ満たしていません。全語に凝った語呂を作ることを必須にはしません。
一日に何回、何分やればよい?
全員共通のノルマは置きません。初日は5語の意味と音を確認し、隠して試し、出ない語を直す一巡が区切りです。10分程度を開始の目安にしても構いませんが、研究で決まった必要時間ではありません。時間が足りない日は語数を減らし、後日の確認を残します。
テスト直前にも、この日程を使う?
明日が試験なら一週間後の復習を待てません。今日、範囲から出ない語を探し、答えを確かめ、少し時間をあけて試します。試験後も使いたい語は後日の復習に残してください。直前の正解と長く覚えていることを同じ基準にせず、試験で必要な綴りや用法を優先します。
単語学習に使う一本を選ぶなら、英単語アプリの目的別比較で無料範囲と「言える」までの練習を確認できます。
英検準1級の語彙を重点的に補いたい方は、単語帳・アプリの目的別比較と、自分の一文で使う手順を参考にしてください。
日本の英検1級で語彙が壁になっているなら、英検1級の単語の覚え方と教材選びで、公式情報に基づく比較と自分の一文にする手順を確認してください。
TOEICの語彙教材を選ぶなら、単語帳の公式比較と、音・文脈へつなげる覚え方で目標点と今の課題を整理できます。
参考文献
- Karpicke, J. D., & Roediger, H. L.(2008)The Critical Importance of Retrieval for Learning. Science, 319, 966–968(原著本文を確認)。
- Cepeda, N. J., et al.(2008)Spacing Effects in Learning: A Temporal Ridgeline of Optimal Retention. Psychological Science, 19, 1095–1102(出版社の公開抄録を確認)。
- Webb, S.(2007)Learning word pairs and glossed sentences: the effects of a single context on vocabulary knowledge. Language Teaching Research, 11, 63–81(出版社の公開抄録を確認)。
英検2級向けの教材を選び、覚えた語を使う練習は英検2級の単語の覚え方で確認できます。
3級の語彙を重点的に練習するなら、英検3級の単語の覚え方で、公式情報による教材比較と、自分の一文で使う手順、家庭での手伝い方を確認できます。
語彙教材を選んで覚えた語を4技能へつなぐなら、TOEFL単語帳の選び方と覚え方で公式比較と五段階の練習を確認してください。