英検1級ライティングの書き方|要約・意見論述と採点の観点
公開日

英検1級のライティングは、英文を90〜110語にまとめる要約と、三つの理由を添えて目安200〜240語で書く意見論述の2課題です。採点の公式観点は内容・構成・語彙・文法で、練習では要約の「原文との一致」と論述の「問いに答える理由」を先に確かめます。以下では、現行の公式指示と編集部が新しく書いた例を使い、一人で書いて直す手順を説明します。英検公式の試験内容・現行問題冊子・採点の観点を2026年10月16日に確認しました。
まず確認:要約と意見論述は何が違う?
| 課題 | 書く内容 | 語数 | 公式出典 |
|---|---|---|---|
| 英文要約 | 与えられた文章を、できるだけ自分の言葉で英語に要約する | 90〜110語 | 2026年度第2回冊子p.12 |
| 意見論述 | TOPICへの意見と、それを支える理由三つ。序論・本論・結論で構成する | 目安200〜240語 | 同冊子p.14 |
要約は原文を短く伝える作業、意見論述は自分の立場を説明する作業です。 要約に自分の提案を加えたり、論述でテーマの説明だけをして意見を示さなかったりすると、課題に合わなくなります。表の内容は公式指示、ここから示す執筆・見直しの順序は編集部の提案です。
現行冊子は両課題への解答を求め、指定された解答欄の外は採点しないと明記しています。公式の試験内容では読解とライティングで100分。要約何分・論述何分という固定配分は、今回確認した公式資料に記載なしです。論述だけに練習時間を使わず、読解を含む通し練習でも両方を書く時間を測りましょう。
採点の4観点を「自分で確認する質問」に変える
公式「ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点」は、次の4観点を解説しています。表の「よくある間違い」「確認方法」は、その説明を練習に使うための編集部の整理です。
| 観点 | 公式説明の要約 | よくある間違い | 一人での確認方法 |
|---|---|---|---|
| 内容 | 求められた意見と、それに沿う理由があるか | 理由が抽象語だけで、意見を支える説明がない | 各理由に「なぜそうなるか」を一文で答える |
| 構成 | 展開が明瞭で、論理が通っているか | 接続詞はあるが、途中で話題や立場が変わる | 段落の役割を短く書き、問いへのつながりを追う |
| 語彙 | 課題に合う言葉を正しく使えるか | 難しい同義語に置き換え、意味や語の組合せが変わる | その文脈での意味と使い方を辞書で確認する |
| 文法 | 異なる文構造を適切に使えるか | 長い文を作り、主語・動詞・条件の関係が崩れる | 文の骨組みを取り出し、時制や一致を点検する |
この公式ページの詳しい注意は、TOPICに答える意見論述を扱っています。要約についての点数別の詳細表や「要点一つの欠落で何点減点」という規則は、今回確認した公式資料に記載なし。要約では課題の指示に戻り、意味の保存と言葉の正確さを点検する、というのが本記事の編集方針です。
問いから外れることと、英語の小さな誤りを分ける
公式は、TOPICの問いへの答えになっていない場合や、全く無関係なTOPICだと判断された場合、全観点で0点になることがあると注意しています。「どんな小さな脱線でも必ず0点」と読み替えるべきではありませんが、書き始めに何を問われているか確かめる理由になります。公式の注意点
編集部なら、見直しは難しい単語探しより先に「この結論は設問への答えか」で始めます。「政策に公費を使うべきか」なら、政策の紹介だけで終えず、公費投入を支持するかを示します。読み手が結論を推測しなければならない箇所を、まず直します。
「ライティング8割はどのくらい難しい?」への答え
公式情報だけでは、8割を取る難しさや必要な学習時間を一つの数字では答えられません。 さらに、「自己採点の評点の8割」と「英検CSEスコア満点の8割」は別の話です。他人の体験談にある割合を、自分の答案の合否判断に使うことは勧めません。
英検CSEスコアの公式説明では、1級は技能ごとに850点満点。各回の全答案を採点した後に統計的手法でスコアを算出するため、受験者が自分の正答数から算出することはできないとしています。850点の80%は算術上680点ですが、自己採点で80%だと思った答案が680点になるという換算式ではありません。 素点に一定の数を掛けてCSEを予測する説明はしません。
「8割相当の答案は何を満たすか」という固定の対応表、達成確率、必要勉強時間も、今回確認した公式資料に記載なしです。編集部なら割合の予想をいったん置き、四つの観点それぞれで、答案のどの文を根拠に判断したかを記録します。
「自分のライティングの点数に自信がない」とき
点数の予想より、確認できたことと判断できないことを分けてください。 例えば「三つの理由がある」は数えられます。一方、「各理由がどこまで説得的か」を公式採点と同じ精度で判断できるとは限りません。三つ書いたという事実だけで、内容の評価が高いとは結論づけないようにします。
練習ノートには「第2理由は第1理由と言い換えになっている」「結論が公費投入に触れていない」など、直す場所を書きます。英語の正しさに確信がなければ、問題の一文と迷った点を切り出して辞書や質問できる相手で確認します。試験後は公式結果を待ち、練習中の自己レビューを公式の採点として扱わないことが大切です。
準1級との違いは、公式で確かめられる範囲で
| 項目 | 1級 | 準1級 |
|---|---|---|
| 要約 | 90〜110語 | 60〜70語 |
| 意見論述 | 目安200〜240語 | 目安120〜150語 |
| 理由の指示 | 自分の答えを支える理由三つ | 提示されたPOINTSから二つを使う |
| 「書く」の審査領域 | 社会性の高い幅広い話題についてまとまった文章 | 社会性の高い話題についてまとまった文章 |
出典:1級現行冊子、準1級現行冊子、各級の審査基準。いずれも2026年10月16日確認。
「1級は抽象度がどの程度上がるか」という数値や、どの問題も準1級より抽象的になるという規則は公式に記載なしです。本記事では上表の公式の範囲で比較します。準1級のPOINTSの使い方から確認したい方は準1級ライティングの書き方、一次全体の準備は準1級の学習計画を参照してください。
要約:原文の関係を残して、自分の言葉で短くする
公式の課題と、練習で確認する観点
現行の指示は、文章をできるだけ自分の言葉で90〜110語に要約することです。公式冊子p.12を出発点に、編集部なら「何が述べられ、その利点・問題・対応がどう関係するか」をメモします。すべての原文を必ず「利点→問題→解決」の型に当てはめるわけではありません。段落の働きは、読んだ原文から決めます。
書く手順
- 全体を読んで主題を一行にする。 最初の文だけで内容を決めず、筆者が最後に加えた制約まで読みます。
- 段落の役割と主要情報を分ける。 何が起きたか、その結果は何か、対立や条件があるかを短いメモにします。
- 具体例を上位の説明へまとめる。 数字・固有名詞を全部残すより、主張を説明する働きを残します。意味の理解前に単語を交換しないようにします。
- メモから英語にする。 原文を見続けて文をつぎはぎするのを避け、理解した内容を書きます。その後で原文へ戻ります。
- 意味を照合し、語数を整える。 因果・対比・条件、誰が何をするかが変わっていないかを確認してから、重複を削ります。
編集部の新作例:架空のクールルーフ事業
以下の原文・要約はすべて今回書いた練習用の例です。実在の事業や研究結果の紹介でも、公式問題の再現でもありません。 得点や合格水準は付けていません。公式の問題と解答例は英検の過去問ページから確認してください。
練習用原文
A coastal city is considering a program that would pay part of the cost of coating building roofs with reflective materials. These surfaces absorb less sunlight than dark roofs, so supporters expect participating buildings to stay cooler during hot weather. They argue that lower demand for air conditioning could reduce household electricity bills and relieve pressure on the local power network. The proposal initially covers rental housing in neighborhoods with little shade, where residents have limited control over building improvements.
However, the program would not benefit every building equally. Roofs shaded by taller structures may receive too little direct sunlight for the coating to make a substantial difference. Maintenance also matters: dirt can reduce a surface’s ability to reflect sunlight, and regular cleaning creates additional costs. Critics worry that public money could be spent on installations that owners later fail to maintain. They also point out that cooler roofs alone cannot provide shade for people walking outdoors.
To address these concerns, the city plans to test the coatings on a small number of buildings before expanding the program. Engineers would assess each roof’s exposure to sunlight, and participating owners would have to submit maintenance plans. The city would compare indoor temperatures and electricity use over two summers. Funding for street trees would remain separate, because officials see reflective roofs and outdoor shade as serving different needs. A wider rollout would depend on the results and the cost of keeping the coatings effective.
残す情報のメモ
- 主題:市が反射性の屋根への費用支援を検討している。
- 期待:室温・電力需要への効果。最初の対象は日陰の少ない地区の賃貸住宅。
- 制約:日照条件と維持管理、屋外の日陰は別に必要。
- 対応:少数で試し、条件と維持計画を確認してから拡大を判断。
要約の例(編集部計数100語)
A coastal city proposes subsidizing reflective roof coatings to cool buildings and reduce electricity demand, initially targeting rental housing in areas with little shade. However, benefits depend on sunlight exposure and continued maintenance, while the coatings cannot replace shade for pedestrians. Critics therefore question whether installations will remain effective after receiving public support. Before expanding the program, the city will assess suitable roofs, require owners to plan maintenance, and test temperatures and electricity use over two summers. Officials will keep funding for street trees separate and decide on a wider rollout after reviewing performance and the costs of maintaining it.
ここでは、原文の「期待」を実証済みの成果には変えていません。また、屋外の日陰の予算を別に保つ点を残しています。語数が合うだけで十分とせず、要約の各文が原文のどこに対応するかを指で追ってみてください。語数は空白で区切った編集部の数え方で、公式の計数規則の説明ではありません。
よくある間違い
「市はこの政策を実施すべきだ」と自分の賛否を加えると、原文の要約から離れます。「屋根を変えれば電力不足を解消できる」と断定すれば、期待を強い結論に変えています。反射性の屋根と街路樹を「同じ対策」と一括りにすると、原文が区別した役割が消えます。
語彙を変えることだけに集中するのも勧めません。例えば、原文の「かもしれない」を「必ず」に変えると、文法的には通じても意味が違います。別の単語を探す前に、主語・述語・条件を保てているかを確認しましょう。言い換えの練習方法は英語パラフレーズの手順で扱っています。
一人での要約チェックリスト
- 原文全体の主題が最初から分かるか。
- 主要な利点や制約を、一方だけ落としていないか。
- 可能性・条件・因果・対比を強めたり逆転させたりしていないか。
- 自分の意見や、原文にない理由を加えていないか。
- 原文の文をそのまま並べず、理解した内容を表現できているか。
- 90〜110語に収め、最後に文法と語の使い方を確かめたか。
このリストは公式の配点表ではありません。確認に迷う文には印を付け、原文との対応を説明できるまで書き直すための道具です。
意見論述:問いに答え、三つの理由を説明する
公式の課題と観点
公式冊子p.14は、TOPICに対するエッセイを理由三つで支え、序論・本論・結論で構成するよう求めています。語数は目安200〜240語です。採点の公式解説は、理由に説明や具体化を伴わせ、意見に沿う内容にするよう注意しています。接続詞や難語を足す前に、何を根拠にどの立場を支えるかを決めます。
書く手順
- 問いの判断対象をつかむ。 是非・将来の見通し・比較など、何への答えを求めているかを確認します。
- 立場を一文にする。 限定を付ける場合も、賛成か反対かが読者に分かる形にします。
- 理由三つを別々の役割で考える。 それぞれが誰にどんな影響を与えるかをメモします。同じ利点を表現だけ変えて数えないようにします。
- 各理由に仕組みか具体的な場面を添える。 「公平だから」で止めず、どの不利益をどう減らすかを説明します。知らない統計を作る必要はありません。
- 結論を問いへ戻す。 本論にない新しい理由を最後に足すより、述べた三つの理由が支える判断をまとめます。
- 内容→構成→語彙・文法→語数の順で直す。 編集部なら段落ごとに「これは何の理由か」を短く書き出して確認します。
編集部の新作例:自動化と労働者の再訓練
新しく作った練習の問い:Should public funding help workers retrain when automation changes their jobs?
以下は構成を確認するために今回書いた例です。公式や他サイトの問題・模範解答ではなく、得点の主張もありません。
意見論述の例(編集部計数207語)
Public funding should help workers retrain when automation changes their jobs. Carefully designed support can make access to training fairer, help employers fill new roles, and protect communities from prolonged economic disruption.
Automation can deepen inequality when workers cannot afford to learn new skills. An employee whose routine tasks disappear may lack both tuition money and time to study. Public support for affordable courses and flexible study hours would give such workers a practical chance to move into different occupations rather than simply telling them to adapt.
Second, retraining can help businesses recruit people for emerging roles. Companies introducing automated systems still need staff who can operate, maintain, and evaluate them. Programs developed with local employers could connect relevant training to actual vacancies, reducing the gap between available workers and the skills businesses require.
Third, helping displaced workers remain employed can support local communities. When many households lose income, nearby shops and services may also struggle. Accessible retraining offers a way to limit this wider damage without attempting to preserve every existing task indefinitely.
Public funding therefore has a useful role, provided that programs are reviewed for accessibility and relevance. Supporting workers through change is a more constructive goal than leaving them to bear its costs alone.
三つの理由は「学ぶ費用を負担できない人への機会」「企業が求める人材との接続」「周辺の地域経済」という役割です。公平と地域への影響は関係しますが、同じ家計の話を繰り返すだけにならないよう、地域の段落では周囲の店やサービスへの波及を説明しています。
ここで残したい短い一文は、Automation can deepen inequality when workers cannot afford to learn new skills. です。「労働者が新たな技能を学ぶ費用を負担できないと、自動化は格差を広げるおそれがある」という、意見を支える理由の一文です。単独では問いへの答案全体になりませんが、書く練習と話す練習の共通素材にできます。
よくある間違い
理由を「公平」「平等」「格差対策」と三つ並べるだけでは、同じ話を繰り返している可能性があります。編集部なら、「理由の見出しを消しても、説明の中身が異なるか」を読みます。また、再訓練への支援に賛成した後で、「学び直しは無意味だ」とだけ書けば、立場との関係が不明になります。
条件を付けるなら、「支援は必要だが、対象の仕事と学習内容が合うか確認する」と主張につながる形で扱います。複雑な反論処理を付けるために、自分の結論を見失わないようにしてください。公式の注意点が求める一貫性を確認する、という編集上の判断です。
一人での論述チェックリスト
- 最初と最後がTOPICの問いへの答えになっているか。
- 理由三つがあり、各理由が自分の立場を支えているか。
- それぞれに「なぜ」「どういう影響か」の説明があるか。
- 三つの段落が同じ具体例の言い直しになっていないか。
- 本論にない結論や、関係のない決まり文句が紛れていないか。
- 語彙と文構造を適切に使い、目安の200〜240語に整えたか。
テンプレートは「構成の型」として使う
編集部は、書く内容を決めるための型を勧めます。 論述なら「問いへの答え→理由1と説明→理由2と説明→理由3と説明→結論」という役割を使います。これは本記事の練習案であり、公式が段落を必ず五つに指定しているという意味ではありません。公式の指定は序論・本論・結論と三つの理由です。現行冊子
型の空欄には、まず今回の問いに固有の内容を置きます。上の例なら「支援すべき」「費用の壁」「必要技能と採用」「地域への波及」です。冒頭表現を先に長く書くより、この四つがつながるかを確かめる方を編集部は優先します。
特定のテンプレートや定型句そのものへの一律の加点・減点は、今回確認した公式資料に記載なしです。ただし、公式の採点観点に照らせば、暗記した文章が問いから外れたり、理由の説明を押しのけたりすることは問題になります。「型だから安全」とは考えないでください。
要約の型は、さらに柔軟に使います。「主題・主要情報・関係を残す」という確認枠は使えても、どんな原文にも賛否や提案の結論があるわけではありません。原文にない対立や解決策を型のために作り足さないようにします。
一人で書いて直す:採点者の代わりをしようとしない
独習でできるのは、直す根拠を残すことです。編集部なら、書いた直後に点数を付ける代わりに、次の三回に分けて読みます。英語教員が学習者に渡すチェック用紙としても使えますが、公式の採点表とは区別してください。
- 課題との照合。 要約は各文の根拠を原文に見つけます。論述は意見と三つの理由を囲み、問いに答えているか確認します。
- 読者としての確認。 「このため」の前後に因果があるか、代名詞が何を指すか、説明なしに話が飛んでいないかを読みます。
- 言葉の確認と再執筆。 主語と動詞、単複、時制、語の組合せを確認し、語数を整えて書き直します。修正の理由を一つずつメモします。
「改善前:再訓練は公平だ。改善後:費用と学習時間の壁があるため、柔軟な支援が別の仕事に移る機会を作る」のように記録すると、次の題で使う手順が分かります。完成答案をためるより、自分に繰り返し起きる問題を短く残しましょう。
AIの添削ツールを使う場合も、提案をそのまま正解や公式評点と扱わず、意味を変えていないか、理由が問いに沿うかを自分で確認する使い方を提案します。AIが示す割合から公式CSEを予測しません。練習用の道具の役割分けは英語日記・ライティングアプリの使い方、試験対策全体で必要な機能は英検学習アプリの選び方で整理しています。
編集部ならこう練習する:2週間の案
以下は編集部の意見で、2週間で一定の得点に届くという保証ではありません。大学生なら授業の合間、社会人や教員なら仕事の後など、書く日と直す日を分けられる予定に合わせてください。
| 日程 | 行うこと | 終わりに残すもの |
|---|---|---|
| 1〜2日目 | 現行公式指示を読み、要約と論述を一度ずつ書いて所要時間を測る | 分からなかった作業と、四つの観点ごとの疑問 |
| 3〜4日目 | 要約の主題・主要情報をメモし、原文と照合して同じ要約を直す | 意味を変えた箇所と、残すべき情報 |
| 5〜6日目 | 論述の三つの理由を作り、各理由に説明を添えて書き直す | 重複した理由と、追加した説明 |
| 7日目 | 初週の答案を読み直す。未解決の語法を辞書などで確認する | 次週に最優先で直す問題を一つ |
| 8〜10日目 | 別の原文・問いで両課題に取り組み、前週の問題が再発するか確認する | 初めての題で使えた手順と、まだ迷う判断 |
| 11〜12日目 | 読解と両課題を100分の中で試し、配分を記録する | どの作業に時間がかかり、何が未完了か |
| 13〜14日目 | 通し練習の答案を直す。意見と理由を短く言い直す | 次の一週間で続ける練習と、説明できる一文 |
編集部なら、毎日新しい題を増やす前に一度は同じ答案を直します。直したつもりの内容が次の初見題でも使えるかを、2週目に確認します。苦手が単語か、原文理解か、論拠の説明かによって、次の練習は変えて構いません。
編集部が勧めない三つの練習
完成段落を丸ごと暗記し、どんなTOPICにも差し込む練習は勧めません。 問いに合わない内容や立場との矛盾を含めると、公式が注意する内容・構成の問題を起こします。暗記するなら完成答案ではなく、「なぜと言われたら説明する」という作業を繰り返す方を選びます。
語数だけを増やすための長い前置きや同じ主張の反復も勧めません。 語数に届かなければ、要約では重要情報の取りこぼし、論述では理由の説明不足を先に調べます。短くできる文を無理に長くしても、論拠が増えるとは限りません。
予想問題の答案を覚え、当たることを前提にする計画も勧めません。 初めて見る問いに合うか判断する練習が残らないためです。題材を知ることは練習の入口にしても、毎回「何を問われたか」を読み直し、覚えた結論を先に当てはめないようにします。これらは公式が特定の練習法を禁止しているという意味ではなく、採点の観点に沿って書くための編集判断です。
書いた一文を、面接で説明する材料にもする
今回の新作例では、Automation can deepen inequality when workers cannot afford to learn new skills. という一文を残しました。編集部なら、書いた意味を日本語でも確かめたうえで、英文を見ずに理由を短く言い直します。さらに「どんな支援なら役立つか」と聞かれたつもりで、自分の言葉で一文加えます。
一次のライティングと二次の対策は区別し、面接の進め方は英検1級の面接対策へ。書いた文の暗唱だけで、質問への応答まで準備できたとは考えないようにしましょう。
SpeakGainで、書いた一文を聞いて声に出す
実機では、今回の一文を通常のAddで1枚だけ保存し、LibraryのKnowledgeからLearn this cardへ進みました。Listeningでは英文を隠して音声を聞き、聞こえた文を声に出す案内が表示され、Reveal answerを押すと保存した英文を確認できました。書いた理由を聞く・話す・文字で確かめる練習として使えます。英作文の添削・採点や得点予測として使う説明ではありません。
編集部の新作英文・Viking AI音声
Automation can deepen inequality when workers cannot afford to learn new skills.
この一文の音声を1回だけ生成しました。公式試験音声や答案全体ではありません。
よくある質問
英検1級のライティングは何語ですか?
要約90〜110語、意見論述は目安200〜240語です。 論述は理由三つと序論・本論・結論の構成が指示されています。現行公式冊子を2026年10月16日に確認しました。
ライティング8割なら合格できますか?
自己採点の8割だけで合否は決められません。 CSEへの自己換算はできず、公式は技能間のバランスも説明しています。Writingの割合だけを合格保証にせず、公式結果と他技能も確認してください。CSEの公式説明
点数に自信がありません。まず何を直せばよいですか?
編集部なら、要約は原文にない意味、論述は問いへの答えと三つの理由を先に確認します。 その後で構成、語彙、文法を見ます。自己レビューのチェック数から公式得点を推定することはしません。
テンプレートは使ってもいいですか?
構成の役割を思い出すための型として使うのが編集部の提案です。 特定の定型句への一律加減点は今回の公式資料に記載なし。問いに合わない暗記文を差し込まず、その場の主張と理由を作ります。
語数が足りない、または多すぎると0点ですか?
語数の不足・超過だけで一律自動0点、1語につき何点減点という規則は、今回確認した公式資料に記載なしです。 指示を無視してよい意味ではありません。要約の範囲・論述の目安に合わせて内容を調整してください。問いから外れた論述への0点の注意とは別の話です。現行冊子・公式の注意点
要約と意見論述は、どちらから練習しますか?
編集部なら両方を一度書いて、困った作業から分けて練習します。 要約で原文を理解できないのか、論述で理由を説明できないのかを見極めます。片方だけ完成させ、もう片方を練習しない計画は勧めません。
本番の時間配分は何分ずつですか?
公式は読解とライティングで100分としていますが、課題別の固定配分は今回の公式資料に記載なしです。 編集部なら通し練習で読み・構成メモ・執筆・見直しの実測を残し、両課題を終えられる配分を調整します。公式試験内容
準1級との大きな違いは何ですか?
語数と理由の指示が異なります。 1級の論述は理由三つ、準1級は提示POINTS二つを使います。話題の抽象度を一律に数値化する公式規則は記載なし。具体的な語数差は本記事の比較表と準1級ライティングの記事で確認できます。
背景知識はどのように増やしますか?
編集部なら、読んだ話題を「誰に・何が起こり・なぜ判断が分かれるか」のメモにします。 統計を覚えて披露することより、その問いに合う説明ができるかを確かめます。知らない数字や研究結果を作って根拠にしないようにしてください。
一人の練習やAI添削で点数を確定できますか?
公式のCSEは確定できません。 自分で確認できる部分を直し、判断できない部分を質問として残すのが本記事の提案です。AIの修正案も原文・設問との照合が必要で、表示された評点を公式結果として扱いません。
編集部の最終判断
英検1級ライティングでは、完成答案の暗記より、要約の情報選択と論述の理由説明を繰り返す練習を選びます。 要約は原文へ、論述は問いと三つの理由へ戻り、意味と論理を確かめてから言葉を直してください。型はその作業を助ける道具として使い、自己採点の割合は公式スコアに換算しない、というのが編集部の判断です。
出典と確認日
すべて2026年10月16日確認。練習の原文・問い・要約・論述は編集部の新作で、得点を付けていません。
- 英検公式:1級の試験内容 — 現行課題と読解・ライティング100分。
- 英検公式:2026年度第2回1級問題冊子 — 要約の語数・自分の言葉で書く指示、論述の語数目安・理由数・構成、解答欄と両課題の注意。
- 英検公式:採点に関する観点および注意点 — 四つの観点と意見論述の注意。
- 英検公式:CSEスコアでの合否判定方法 — 技能配分、1級850点、統計的算出と自己算出の制約。
- 英検公式:2026年度第2回準1級問題冊子 — 比較表の語数とPOINTSの指示。
- 英検公式:各級の審査基準 — 1級・準1級の書く領域。
- 英検公式:1級の過去問・試験内容・2026年度第2回の公式解答例 — 公式の問題と解答例はこちらを参照。
英検は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。本記事は同協会の公式教材ではありません。