ja

英語の母音一覧:日本語話者が直す順番と、あいまい母音の練習

英語の母音 — 日本語の5つでは足りない。直す順番を決める

英語の主な母音は、学習用の整理では米国英語で約15、伝統的な英国英語の分類で20が目安ですが、アクセント、二重母音やr音化母音の扱いによって数が変わります。 日本語話者には、まず弱い音節の /ə/(あいまい母音)を確認し、次に /æ/・/ʌ/・/ɑː/、いわゆる長短ペア、二重母音、必要に応じてr音化母音へ進む順を編集部は勧めます。同じアクセントのお手本で二語を聞き比べ、短い一文をまねて録音し、母音の音色と文中の強弱を一つずつ確かめましょう。

「ア」と聞こえた音を全部同じ口で読むと、hatとhutのように意味を分ける区別が消えます。反対に、一つの単語を大げさに言い分けられても、文になると元の読み方へ戻ることがあります。この記事では、一覧を覚えることから一歩進み、「どの二語を、何に注目して、どの文で確認するか」まで決めます。

英語の発音全体で今日直す箇所を選ぶ方法は、英語の発音練習のやり方を参照してください。ここではその記事の短い母音の説明を広げ、子音全般の解説は繰り返さず、母音の対比に絞ります。

母音の違いを聞けたら、音別の早口言葉の羊と船の例で、文中でも音色の違いを保てるか確かめてください。

米国・英国の音声で迷ったら、アメリカ英語とイギリス英語の違いで代表的な発音差を確認し、練習のお手本を一つ決めてください。

英語の母音はいくつ?文字の5つと音の数は別

A・E・I・O・Uは母音を表す文字で、発音の種類を五つに限定するものではありません。 同じaでも、cat、cake、aboutでは同じ音になりません。逆に、綴りが違っても同じ母音を含む語があります。数を答える時は「どの英語の、どの分類を数えるか」を添える必要があります。

東京大学教養学部英語部会の教材は英語に約15の母音があると説明し、練習音声にはアメリカ英語を使っています。東京大学「英語の発音と発音記号」 一方、英国式の学習用一覧では、単母音12と二重母音8の計20として整理できます。下表はこの20の分類を土台に、米国で使う記号も併記したものです。「どの地域でも20の別々の音を必ず使う」という意味ではありません。Oxfordの発音ガイド

米国英語ではlotとthoughtの母音を区別しない話者もいます。英国のnear、hair、pureも、地域や話者によって一覧の記号から想像する動きと一致しないことがあります。辞書のUK音声とUS音声を無造作に混ぜて、自分の一語だけを間違いと判断しないでください。

主な母音の一覧:記号・例語・日本語との混同・口と舌の目安

「主な母音」の対応表です。日本語欄は置き換えの正解ではなく、区別が消えやすい読み方を示します。 口と舌の説明は動きを探すための目安であり、指何本分開くかを達成目標にしません。無理なく声を出し、音声と照らし合わせて調整します。

IPA記号 例語 日本語で混同しやすい音 口・舌のポイント
/iː/ see, seat イー 舌は高く前寄り。/ɪ/と音色も比べる
/ɪ/ sit, ship イ /iː/より舌を少し低く、中央寄りへ
/e/(/ɛ/とも表記) bed, pen エ 舌は前寄り。/æ/より開きが小さい
/æ/ cat, hat ア、エ 舌は前寄りで低め。顎を下げる
/ʌ/ cup, hut ア 舌は中央寄り。/æ/との音色の差を聞く
/ɑː/(米 /ɑ/とも) father, palm アー 舌は低く後ろ寄り。唇を丸めない
/ɒ/(主に英国式) lot, hot オ、ア 低く後ろ寄りで唇を丸める
/ɔː/(米 /ɔ/とも) thought, law オー 舌は後ろ寄り、唇に丸み。米国の合流に注意
/ʊ/ book, foot ウ /uː/より舌を低め・中央寄りにする
/uː/(/u/とも) food, blue ウー 舌は高め、唇に丸み。位置はアクセントでも変わる
/ɜː/(英国式) bird, nurse アー 中央の母音。米国のr音化とは分けて聞く
/ə/ aboutの最初、sofaの最後 ア、ウなど 弱い音節で、中央寄りに力を抜く
/eɪ/ day, late エー 始まりから終わりへ音色を滑らせる
/aɪ/ my, time アイ 開いた位置から高い前寄りへ。一音節内で動く
/ɔɪ/ boy, choice オイ 丸みのある始まりから前寄りへ動く
/aʊ/ now, house アウ 開いた始まりから高い位置・丸みへ動く
/əʊ/(英国)・/oʊ/(米国) go, home オー 音色が変わる。英米で始まりが異なる
/ɪə/(英国式) near, ear イア この表記では中央へ動く。米国ではrを伴う
/eə/(英国式) hair, care エア この表記では中央へ動く。話者による違いも聞く
/ʊə/(英国式) pure, cure ウア この表記を固定の正解にせず辞書音声を優先する

表の例語・英米の整理はOxfordの記号ガイド、舌の前後・高さはハンブルク大学の母音教材とINFLIBNETの音声学教材を参照しています。独自の日本語の混同欄と練習上の目安を加えています。

辞書によって記号が違います。 /e/と/ɛ/、/iː/と/i/のように、同じ語の母音を異なる約束で示す場合があります。米国のbirdには /ɝ/ や /ɜr/、弱いr音化母音には /ɚ/ や /ər/ が使われます。記号の違いを新しい音の数として足さず、その辞書のガイドと音声をセットで見ます。弱い /i/・/u/ などの表記を別項目にすると、一覧の行数も変わります。

日本語話者が優先して練習するペア

編集部の順番は、全員に共通する難易度ランキングではありません。 文全体に戻しやすい弱母音を先に確認し、次に日本語の「ア」「イ」「ウ」で区別が消えやすい組を選ぶための順番です。仕事でseatをsitと聞き返されるなら、/ɪ/と/iː/を先にして構いません。

優先ペア・対比 例語 聞き分ける時の目印 編集部作成の練習文
/ə/と強い母音 about、a cupのaとcup 弱い部分を独立した大きな「ア」にしていないか I need a cup of tea.
/æ/と/ʌ/ hat / hut、cap / cup 前寄りで開く音と、中央寄りの音の違い I left my hat in the hut.
/ʌ/と/ɑː/(米 /ɑ/) cut / cot(米)、hut / hot(米) 単に長くせず、低い後ろ寄りの音かを聞く The cup is beside the cot.
/e/と/æ/ pen / pan、bed / bad /æ/の方が開く。二語の音色が同じにならないか Put the pen beside the pan.
/ɪ/と/iː/ sit / seat、bit / beat 高さ・音色と長さを合わせて聞く This seat is near the window.
/ʊ/と/uː/ full / fool、pull / pool 同じ「ウ」を伸ばすだけになっていないか The pool is full today.
/e/と/eɪ/ let / late、met / mate 後者の母音が一音節内で動くか My mate met us late.
/ə/と/ɚ/(米国) sofaの最後 / teacherの最後 弱母音にrの音色が伴うか The teacher sat on the sofa.

最初の行は最小対ではなく、文中の強弱の対比です。また、cut / cotのcotは米国音声で比べます。英国式のcotは通常 /ɒ/ なので、/ɑː/との組として扱いません。/ɑː/そのものはfatherやpalmで確認できます。「記号を揃えたつもりで、別のアクセントの音声を並べた」という混乱をここで防ぎます。

あいまい母音 /ə/:最初に「弱い音節」を見つける

弱いaを軽くつなぎ、cupの母音を明瞭に保つ模式図
弱いaを軽くつなぎ、cupの母音を明瞭に保つ模式図

あいまい母音(schwa、シュワ)は、英語の弱い音節で使われる中央寄りの母音 /ə/ です。 「はっきりしない声なら何でもよい」という意味ではありません。aboutの最初、sofaの最後など、語の中のどこにあるかを辞書で確かめます。弱い母音と語の目立つ部分の関係は、英語の強勢・イントネーションの練習で確認できます。

日本語の綴りどおりの読み方を持ち込むと、aboutを「ア・バ・ウ・ト」のように各部分で立ち止まって読みがちです。最初のaを強い「ア」にせず、後ろの強勢音節へ軽くつなぐことを試します。ただし、弱い音節をすべて消してよいわけでも、強勢のない母音が必ず /ə/ になるわけでもありません。文字から一律に置き換えるルールを作らず、語ごとに音声を聞きます。

練習文は I need a cup of tea.(紅茶を一杯ください。)。ここではcupの /ʌ/ と、強調しないaの /ə/ を比べます。cupを聞き取れる程度に保ち、aだけが同じ強さで目立たないように言います。/ʌ/と/ə/の音色はアクセントによって近くなるため、口の位置の差だけを無理に大きくするより、音節の強さ・長さを一緒に聞くのが実用的です。ハンブルク大学の中央母音の説明

録音では「aのために一拍立ち止まったか」「cupの母音まで弱くして語が不明瞭になったか」を別々に確認します。一回目はaだけを観察し、二回目は全文のつながりを観察してください。弱くしたつもりでneedやteaまで急いでいれば、速度を下げて同じ文へ戻ります。

/æ/と/ʌ/:hatとhutを同じ「ハット」にしない

hatの低い前寄りの母音とhutの中央寄りの母音を比べる図
hatの低い前寄りの母音とhutの中央寄りの母音を比べる図

hatの /æ/ は舌が前寄りで低く、hutの /ʌ/ は中央寄りの母音です。 長さを変える前に、二語の母音の音色が違うことを聞きます。cat / cut、cap / cupも同じ種類の対比です。顎だけを動かして差が出なければ、舌の前後も試し、辞書の二語へ戻ります。

よくある読み方は、hatもhutも日本語の「ハット」に寄せることです。/æ/を「アの口でエ」とだけ覚えるのも、手がかりにはなっても音声の確認にはなりません。/æ/を無理に二つの母音へ割ったり、hutを「ホット」に変えたりせず、一つの母音として出します。

今回の主例文は I left my hat in the hut.(小屋に帽子を置いてきました。)。帽子を小屋に置き忘れた場面を想像してください。hatとhutをそれぞれ聞き、交互に言い、その後に全文を言います。二語の前後の子音が同じなので、母音を比べる練習に使いやすい組です。

録音はhat / hutだけの一組と全文を残します。母音の部分がどちらも同じ「ア」に聞こえるなら、hatの前寄りの開きを一つだけ調整して録り直します。可能なら、文字を見せずに二語の順序を変えて言い、聞き手にどちらだったか答えてもらってください。文の意味から推測できただけの成功と、二語だけで区別できた結果を分けて記録します。

/ʌ/と/ɑː/:cupと米国式cotで、中央と後ろを比べる

/ʌ/は中央寄り、/ɑː/は舌を低く後ろ寄りにする音として比べます。 米国では /ɑ/ と長さの記号なしで書く教材もあります。cup / cotは完全な最小対ではありませんが、短い文で両方の母音を出す素材になります。単語だけの対比には米国音声のcut / cotを使えます。

日本語ではcupを「カップ」、cotを「コット」と覚え、そのまま日本語のア・オを当てやすくなります。cotの米国式 /ɑ/ を練習する回では、オに近づけるために唇を丸めず、低い後ろ寄りの位置を探します。喉を押し下げることや声を低くすることは目標にしません。声質の低さと母音の種類を混同しないためです。

練習文は The cup is beside the cot.(カップは簡易ベッドの横にあります。)。お手本を米国式に揃え、cup、cot、全文の順に言います。fatherの母音も別に聞くと、綴りのoに引っ張られずに /ɑ/ を探せます。

録音では、cotをただ長いcupにしていないかを聞きます。長さだけの違いに聞こえるなら、まずcut / cotへ戻り、二語の音色が変わるか確認してください。英国式を選んだ人は同じ例文でもcotの /ɒ/ をモデルに合わせます。英国式cotを米国式 /ɑ/ の失敗として数えません。

/e/と/æ/:penとpanで、前寄りの開きを比べる

penの /e/(/ɛ/)とpanの /æ/ は、ともに前寄りですが、panの方が開きの大きい母音です。 東京大学の前舌母音の教材も、/iː/から /ɪ/、/ɛ/、/æ/へ開口度が変わる例を示しています。前舌母音の音声教材

bed / bad、men / manも確認できます。日本語話者はpanを「パン」と読む時には区別できたつもりでも、英語の一文でpenに近い音へ戻ることがあります。逆にpenまで大きく開き、両方の母音がpanに寄ることもあります。どちらか片方だけを大げさにする前に、同じ話者の二語を続けて聞きます。

練習文は Put the pen beside the pan.(ペンを鍋の横に置いてください。)。penとpanの二語を交互に言い、全文で同じ差が残るか確認します。意味が分かる身近な物をイメージし、文を読む時も二語の意味を保ちます。

録音の比較点は「penの方が開きの小さい音として残ったか」です。/æ/を言おうとしてpenも一緒に変わったら、penの音声を先に聞き直します。録り直すたびに音量や距離も変えると比べにくいので、同じ場所・同じ距離で短い二本を残す方法を勧めます。

/ɪ/と/iː/、/ʊ/と/uː/:長さの前に音色を聞く

「短いイ/長いイ」「短いウ/長いウ」という名前だけでは不十分です。 東京大学の教材は、heat / hit、pool / pullについて、長さに加えて唇の緊張度や開口度の差を説明しています。長さ以外の違いの解説 実際の長さは前後の音や話す速さでも変わるため、秒数を揃える練習にはしません。

/ɪ/と/iː/:sit / seatを文へ戻す

seatの /iː/ は舌が高く前寄り、sitの /ɪ/ はそれより少し低く中央寄りです。bit / beat、fill / feelでも確認できます。日本語の「シット」「シート」と読むだけだと、子音や長音記号の違いに気を取られ、母音そのものを聞かずに終わることがあります。

練習文は This seat is near the window.(この席は窓の近くです。)。まずsit / seatで音色を比べ、seatを使った一文へ戻ります。一文にはsitは入っていないので、二語の区別の確認と全文の確認を別の録音にします。「一文を言えたからペアも区別できた」とは判断しません。

録音ではseatの音色を保ったまま自然な長さで言えたかを聞きます。seatを伸ばすことだけに集中したら、一旦ゆっくりsit / seatへ戻り、舌の高さを少し変えます。聞き手に確認を頼む時は「発音はどう?」ではなく「sitとseatのどちらに聞こえた?」と一点を指定します。

/ʊ/と/uː/:full / fool、pull / poolを聞く

/uː/は舌が高めで唇に丸み、/ʊ/はそれより低めで中央寄りが目安です。現代の英語では /uː/ の舌の前後にも違いがあるので、必ず一番奥に固定する指示にはしません。日本語の「ウ」と「ウー」の時間差だけを作る読み方から、音色も変える練習へ進みます。

練習文は The pool is full today.(今日はプールがいっぱいです。)。poolの /uː/ とfullの /ʊ/ を先に聞き、二語を言ってから一文へ戻ります。foolは「愚か者」の意味なので、fullとの違いを単語だけで確認する素材にとどめます。

録音では、poolを日本語の「プール」の拍に分けすぎていないか、fullまで同じ長い音色になっていないかを聞きます。lの音まで一度に直そうとすると比較点が増えます。今日の回では母音を見て、語末で困ったことは次回の修正メモに分ける方を編集部は勧めます。

二重母音:二つの音を二拍で並べない

metの一定の音色とmateの一音節内の移動を比べる模式図
metの一定の音色とmateの一音節内の移動を比べる模式図

二重母音は、一つの音節の中で母音の音色が変わる音です。 day /eɪ/、my /aɪ/、boy /ɔɪ/、now /aʊ/、go /oʊ/(英国式では /əʊ/)などがあります。始まりと終わりの記号を別々に強く読むのではなく、間を滑らかにつなぎます。日本語の「アイ」と英語の /aɪ/ を同じ二拍と考えないことがポイントです。東京海洋大学の音節構造の解説

最初に比べるなら、let / lateやmet / mateの /e/ と /eɪ/ を選びます。日本語の「レイト」をそのまま読むと、レ・イ・トを分けすぎたり、逆に「レート」と音色の動きをなくしたりします。lateは一音節の語として、母音の途中に区切りを入れずに言います。

練習文は My mate met us late.(友人が遅れて私たちに会いました。)。metとmateを先に比べ、全文ではmateとlateの母音の動きを聞きます。myの /aɪ/ まで同時に完成させる必要はありません。今日の比較点は /e/ と /eɪ/ の一組です。

録音ではmateの途中で声が途切れないか、metにも余計な「イ」を加えていないかを確認します。動きを大きくしすぎたら、辞書のmate一語を聞き、普通の速度へ戻します。図は動きの方向を理解する補助に使い、矢印を見たことを練習の完了にはしません。

r音化母音:米国式を選んだら、弱い語尾も聞く

r音化母音は、母音にrの音色が伴う音です。 米国のbird、teacherなどに現れ、辞書では /ɝ/・/ɚ/ や母音とrを組み合わせた表記が使われます。英国式のbirdの /ɜː/ と、米国式のr音化を混ぜて一つの口の正解を作りません。INFLIBNETの英米中央母音の説明

日本語の「ティーチャー」の長いアーだけでteacherを終えると、米国モデルの語尾の音色と違うことがあります。反対に「ティーチャル」のように日本語のラ行を加えるのも別の音になります。舌先を強く反らせる量を競わず、rのある音声とない音声を聞いて違いを探します。

練習文は The teacher sat on the sofa.(先生はソファに座りました。)。米国音声でteacherの最後とsofaの最後を比べます。二つとも弱い部分でも、rの音色の有無は同じではありません。語頭のteacherやsofaにある母音は、今日の比較対象から外します。

録音では、teacherの最後に余計な一音節を足したか、sofaにまでrを足したかを聞きます。英国式を主に学ぶ人は、この節を最優先にしなくて構いません。会話相手のアクセントを理解するために音声を聞き、自分が出す練習は一つのモデルへ揃えます。

一組を一文で確かめる練習:順番より比較点を固定する

最初の一回はhat / hutと I left my hat in the hut. を使います。時間を長く取るより、以下の一巡で何を見たかを残す方を勧めます。これは編集部の練習設計で、全員に効果が出る日数を示すものではありません。

  1. 二語の意味と音声を確認する。 同じ辞書の同じアクセントに揃え、まずhatとhutを別々に聞きます。単語の意味が曖昧なら先に調べます。
  2. 文字を隠して音を選ぶ。 語順を変えた音声を協力者に再生してもらい、どちらか答えます。自分で順番を知っている再生は聞き分けテストとして扱いません。ひとりなら聞き比べの観察と記録にとどめます。
  3. 自分の初回を録る。 二語の組と全文を一回ずつ録音します。練習後の録音だけを残さず、比較の出発点を作ります。
  4. 一つだけ変えて言う。 hatの舌を前寄りにするなど、試す動作を一つ選びます。音量・速度・口の開きを全部同時に変えないでください。
  5. お手本と交互に聞く。 お手本の二語、自分の二語、お手本の全文、自分の全文の順で聞きます。声の高さや録音音質より、対象の母音が別の音色として残ったかを見ます。
  6. 文と別の語へ戻す。 全文を普通の速度で言い、次の回にはcap / cupでも確認します。同じ文の暗記と、別の語での区別を分けて記録します。

記録は「hatの前寄りの開きを試した。二語では差が聞こえるが、全文のhutがhatに戻る」のように具体的に書きます。「今日は十回やった」「前より良い気がする」だけでは次に戻る場所が決まりません。自分の耳で区別できない時は、モデルと録音の二本を先生などに聞いてもらい、判断が付かなかった点を未確認として残します。

SpeakGainで同じ一文の音声へ戻る

今回、通常のAdd画面から I left my hat in the hut. を1枚のカードとして作成しました。LibraryのそのカードからKnowledge、Learn this cardへ進むと、Listeningでは英文が隠れた状態でお手本音声が自動再生されました。Reveal answerでAnswerへ進むと、保存した英文と再生ボタン、復習間隔の選択肢、Record and checkの入口を確認できました。

ここで確認したのは、同じ文を聞き、答えを表示して英文へ戻る流れです。録音の提出や評価結果は確認していません。SpeakGainがhatとhutを採点・判定したり、母音の聞き分けテストをしたりするとは説明しません。この記事の録音比較は別途スマートフォンの録音機能でも行えます。

実画面は英語UIです。Listeningは英文を隠して聞く画面で、Reveal answerが答えを表示する操作です。
実画面は英語UIです。Listeningは英文を隠して聞く画面で、Reveal answerが答えを表示する操作です。
Answerは保存した英文を表示する画面です。再生・復習間隔・録音入口があり、発音判定の結果画面ではありません。
Answerは保存した英文を表示する画面です。再生・復習間隔・録音入口があり、発音判定の結果画面ではありません。

練習文のお手本音声

これはSpeakGainの通常Createで生成したVikingのAI音声です。人間のネイティブ話者の録音ではありません。画面内のNative audioという表示も、今回の素材ではこのAI音声を指します。単語ペアの音声は同じ辞書のアクセントに揃え、一文の繰り返しと別に確認してください。

編集部が勧めない練習と、置き換える方法

一覧の丸暗記だけでは終えません。 記号を見て例語を答えられても、hatとhutを同じ音で言っている可能性が残るからです。今日使う一組に印を付け、二語と一文の録音を残します。表は調べ直す場所として使い、全行を順にこなした数を目標にしません。

口の形の図を見るだけでは終えません。 外から見える唇が似ていても舌の位置や音色が同じとは限りません。図は試す動作を一つ選ぶ補助にし、最後は実際の音声へ戻ります。医療図のような断面を眺め、内部の形を正確に再現できたと思い込む練習は勧めません。

カタカナを発音の正解として固定しません。 意味を覚えるメモとしては使えても、「ハット」一つでhatとhutの違いを残すことはできません。カタカナを繰り返し読む代わりに、英語の綴り、辞書の記号、音声を一緒に保存します。日本語との違いを説明する補助と、日本語の音で置き換える指示は分けてください。

母音を長く伸ばす練習だけにも偏りません。 音色の差が残ったら、語末の子音を含む語へ戻り、最後に全文へ戻します。単独の /æ/ を長く保てたことと、hatを会話の速度で区別できたことは同じ確認ではありません。

AIの点数や一回の文字起こしだけで結論を出しません。 文脈から語を推測する結果と母音の区別は一致するとは限りません。点数の上下を追う前に、二語で区別できるか、全文でも残るかを確かめます。機械の結果を使う場合も、何を観察した結果なのかを分けて扱います。

よくある質問

英語の母音は15個?20個?

どちらも、アクセントと数え方を指定した学習用の整理として使われます。 米国式の教材では約15、伝統的な英国式では単母音12と二重母音8の20が目安です。rを別の要素として扱うか、弱い母音を別項目にするか、話者が音を合流させるかでも変わります。数字だけを唯一の正解として覚えません。

アメリカ英語とイギリス英語、どちらに合わせる?

話す練習では、普段聞く機会が多い方を一つ選ぶと比較しやすくなります。 正しさの上下を付ける選択ではありません。辞書のUKとUSを同じ練習中に入れ替えず、聞く練習では両方の違いも知っておくと、cotやbirdの音で混乱しにくくなります。

日本人はどの母音から直すべき?

困っている語がなければ、弱い /ə/ の確認、/æ/・/ʌ/・/ɑː/の対比、長短ペアの順を勧めます。 すでに意味が取り違えられた語があるなら、そのペアを先にします。この順番は編集部の実践案で、すべての日本語話者を測定した順位ではありません。

発音記号は全部覚えないと練習できない?

最初は今日の一組の記号と例語を結び付ければ十分です。 hatが /æ/、hutが /ʌ/ と分かれば、辞書を見直す目印になります。全記号の暗記を始める条件にせず、記号だけで音を想像できたと思わないでください。

あいまい母音は、弱く読めば何でもいい?

いいえ。/ə/がある位置を辞書で確認し、その音節を軽くつなぎます。 弱い母音がすべて /ə/ に変わるわけではありません。声を消して単語を欠かす方法とも違います。aboutのどの部分が弱いか、a cupでどちらが目立つかを聞いて確かめます。

二重母音は「アイ」「エイ」と読めばいい?

日本語の二拍をそのまま当てず、一音節内の音色の移動を聞きます。 myやdayの途中で止まらず、後ろの子音まで含めた一語へ戻します。記号が二つあっても、二つの独立した音節という意味ではありません。

カタカナで覚えるのは絶対にだめ?

意味を思い出すメモには使えますが、発音の区別を確認する基準にはしません。 hatとhutを同じカタカナにした時点で、今日の練習に必要な差が消えます。英語の例語と記号、実際の音声を基準にして、メモから離れて言ってみてください。

録音を聞いても違いが分かりません

まず一文から二語だけへ戻り、同じアクセントのモデルと交互に聞きます。 それでも分からなければ「hatとhutが別々に聞こえるか」のように対象を指定して聞いてもらいます。録音を残したことだけで修正完了とせず、未確認の箇所を次の相談に使います。

何日で母音を直せますか?

全員に共通する日数は示せません。 一組の二語、全文、初めての語という三つの場面で区別を確認し、どこまでできたかを記録します。期限内に訛りをなくすことより、必要な語の区別を再現できることを目標にします。

辞書の発音欄を読んで練習へ使うには、英語の発音記号の読み方で、主な記号・辞書の表記差・覚える順番を確認してください。

編集部の最終判断

編集部なら、母音の数の暗記より、弱い音節を見つけ、一組の音色を一文で保つ練習を選びます。 最初は /ə/ を確かめ、その後にhat / hutの /æ/・/ʌ/ を聞き、I left my hat in the hut. を録音してください。二語では区別できたのに文で戻るなら、次回も同じペアへ戻ります。

一覧は地図です。辞書のアクセントと記号の約束を決め、モデルと自分の二語を聞き、文の中でも差が残るかを確かめる。その結果が分かってから次の組へ進む方を、表を一度に全部覚える方法より勧めます。母音・子音・リズムのどこに戻るべきか迷った時は、発音練習の全体手順、弱母音を文の強弱へつなげたい時は強勢とイントネーションへ進んでください。

参考資料